答え合わせ ４

１４０：仲直り ページ39

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「ちょっと来い」

「えっ、ちょっ……」




有無を言わさず手を引かれて、連れて行かれる。




皆で話してたところからだいぶ離れて、近くには知らない学校の制服を来た人が数人居る程度。




「あの…大我先輩」

「おめでと」

「……え？」

「代表？だっけ。取れたのすごいじゃん」

「あぁ……」



今言われると思ってなくて、なんか拍子抜けした。



「嬉しくねーの」

「いや……嬉しいですよ！もちろん！」

「あ、そう」

「あの……大我先輩」

「なに」



もう。


またそんな顔するのずるい。



言葉と表情が合ってないよ、全然。



どんなに短くてぶっきらぼうな言葉でも、そんな顔で言われたら説得力が無い。



だって今。



「なんか……嬉しそうですね？」



そんな風に満足げに笑ってるの見たら、私……。



「「別に」」



……やっぱり。



「は？」



綺麗にハモった私と大我先輩の声。

トーンまでそっくり。



「そうやって言うと思ったから」

「お前さ…」



本当なんなのって、下を向いて笑う。



あぁダメだ。


……やっぱり好き。



「樹達に頼んでくれたの、大我先輩なんですよね？」

「お前には言うなって言ったのに」



もう樹には秘密は教えないって、ちょっと拗ねたような顔をする。



「言ってくれないと困ります…そういう大事な事は」

「・・・」

「本当に……本当にありがとうございました」

「…うん」



しばらくの沈黙。


……なんだか照れ臭い。



「あの…」

「なに」

「仲直り……しませんか」







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