１２：気付かないふり ページ12
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「Aは居ないの？好きな人」
私たちに続いてバスを降りてきた北斗先輩に、そう聞かれる。
好きな人ーーー…
一瞬だけ、頭の中に浮かんだ彼の存在には気付かないふり。
「居ないですね」
「あの子は？あー誰だっけあの目つき悪いやつ」
「樹ですか？」
「あーそうそう」
知り合ったばかりの頃も、彼氏？とか聞かれた気がする。
「樹はただの友達ですよ」
「あいつモテそうだけど、いいの？」
それは……。
多分、モテる男嫌いなんじゃなかったっけ？とでも聞きたいんであろう。
「樹は…ちょっと違うんですよ」
確かに、樹はモテる。
でも中学の頃から、樹と仲良くしてても文句を言ってくる女子は居なかったし。
怖いからかな、見た目が。
それに樹なら、何かあったら私も言えるし助けてくれるし。
「特別なんだ？あいつのことは」
「…はい？」
どうやら、何か勘違いしてるらしい。
「意味わかんないこと言わないでください。もう私行きますよ！」
そろそろチアの人達と合流しないと。
「あ、ちょっ…」
「北斗先輩はおしぼり係しっかり頑張って下さいね」
演奏の出番が無い北斗先輩は、この灼熱地獄の中、部員に冷たいおしぼりを配るっていう本当に雑な雑用係に任命されている。不憫だ。
「あぁ、うん。暑いから気を付けろよ。水分摂れよ？」
「分かってますって。北斗先輩も！」
まだ何か言いたげな北斗先輩は放っておいて、チアの人達の元へと向かった。
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chaka(プロフ) - まゆみんさん» まゆみんさん、コメントありがとうございます！そこは楽しみに取っておいて頂けると嬉しいです😂😂 (2022年8月16日 7時) (
レス) id: 93153d1174 (このIDを非表示/違反報告)
まゆみん(プロフ) - 北斗くん落ちだと嬉しいです、 (2022年8月16日 5時) (レス) @page8 id: a4251eab11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chaka
| 作成日時：2022年8月15日 13時
