０９：逮捕！？ ページ9
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その次の週の水曜日。
その日も当番の為に、昼休みは図書室へ行った。
なぜか…早足になっている自分がいることに、この時はまだ気付いていなかったんだ。
そして次の週も、そのまた次の週も……当番で図書室に行くと、その人を見掛けた。
なんでこんなに…名前も知らないその人のことが気になるのか、自分でも分からなかった。
だけど当番の日には毎回、図書室の奥の席に座っているその人の姿を見ることが癖になっていて。
樹にはよくお前毎回ウロウロしてなにしてんのって言われたけど、そんなのはテキトーに誤魔化した。
あっという間に時が過ぎて、季節が夏になった。
この数ヶ月で分かったことが３つある。
ひとつは、その人は水曜日にしか図書室に居ないということ。
たまに月曜とか金曜に図書室に行ったことがあったけど、その人は居なかった。
２つ目は、その人は２年生だということ。
そして３つ目。
その人は��京��がつく苗字だということ。
珍しい苗字だなって。
いつも座っているから胸元の名札が見えることは無かったけど、一度だけ私よりも遅く図書室に入ってきたことがあった時。
一瞬だけ見えた名札は青で、それは２年だということを指していた。
そしてその一瞬で苗字の一部まで見えてしまうという奇跡。
自分の視力の良さに感心しつつ、ちょっと引いた。
たまに、私なにしてるんだろう…って現実に戻る。
これじゃあ、立派なストーカーじゃない？
私……逮捕？
目が合ったことも無ければ、もちろん話したことも無い。
声だって聞いたことも無い。
それなのに、なぜか気にせずには居られなかった。
この気持ちはもしかしたら、恋心……ってやつなのか。
それは分からないけど、こんな犯罪みたいなことをしている手前、数少ない仲の良い友達にも打ち明けることは出来なかった。
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chaka(プロフ) - まゆみんさん» まゆみんさん、コメントありがとうございます！そこは楽しみに取っておいて頂けると嬉しいです😂😂 (2022年8月16日 7時) (
レス) id: 93153d1174 (このIDを非表示/違反報告)
まゆみん(プロフ) - 北斗くん落ちだと嬉しいです、 (2022年8月16日 5時) (レス) @page8 id: a4251eab11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chaka
| 作成日時：2022年8月15日 13時
