泣き虫を笑って ３

０９５：バカだなぁ ページ13

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翌週の月曜。




普段通り出勤して、午前中の業務を終わらせてミキとお昼休憩へ。





「ミキ、私さ…今日ちゃんと北斗に返事する」

「そっか」

「……うん」

「どっちを選んでも、私はAを応援するよ。でも同期会は継続してよね！あれないと仕事やってらんないから！」

「うん…それはもちろん、そのつもりだよ」






そう言って笑うと、バカだなぁって同じように笑われた。


ミキには、もう私の出した答えはバレてるらしい。




そりゃそうだ。


自分のことを好きだって言ってくれてる人がいるのに、わざわざ別の人のところへ振られに行こうとしてるなんて。




バカだ。





事務所に戻ったら、北斗に今日の仕事終わり時間あるか聞こうと思っていたのに。




事務所のドアを開けるとなんだか騒がしくて、数人が課長のデスクの周りに集まっていた。





なんだろう…なんかあったのかな…？





「やっと戻ってきたか。A、ちょっと来い」



真剣な顔をしている課長が呼んでるのは、私だった。




え…私？




なに？ってミキと顔を見合わせてから、急いで課長のデスクへ向かった。





「◇◇社は、先月からAの担当になったとこだよな？」

「えっ…はい…！私と島崎さんで担当してます…」





もしかして、また何かミスしたとか？


どうして？


あれ以来ミスがないように全部細かくチェックしてるし、郵送もメールもFAXも…しかも◇◇社って先週電話で話したばっかりだけど……





「あの、課長……」





私がそう言うと、周りに居た数人にもうお前らはいいから仕事戻れ！って課長が言う。

その一言でみんな自分のデスクへ戻って行った。





「お前、金曜に電話してたよな？」

「…はい、請求書の件でお電話はしました…後日郵送しますって…でもまだ送って無いはずですけど…」

「請求書は毎月20日指定で送ってるだろ。まだ18日なのになんで届いてる？」





……え？





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