２０：お腹いっぱい ページ20
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「早く食べよ。せっかく作ってくれたんだから温かいうちに食わせて」
私の肩をトントンと軽く叩いて、溶けてしまいそうな程の甘い眼差しから、ちびっ子を諭すような目に変わる。
観念して残りのパスタを盛り付けようとトングを取ると、「俺がやったげる」と大我くんに奪われた。
「今日優しいね、どうしたの」
いつも優しいけど、ついそんなふうに言ってしまう。
「このねじるやつ俺もやってみたい」
なんだその小学生みたいな理由。
だけどもしかしたら照れ隠しだったりするのかな？なんて、私は都合良く捉えてしまったり。
「さぁ、上手にできるかな」
「まぁ俺、器用だしカッコイイし頼りになるしね」
急に自己肯定感高め。
これを真顔で言うんだよ、大我くんは。
「私そこまで言ってないよ」
「はぁ？」
まあ、その通りですけども。
その後も、うわ、とか言いながらパスタをお皿に盛り付けて、若干不格好なそれを見て少し不満そうな顔をする大我くん。
もう一回やるとか言い出す前に「早く持ってって」とサラダのボウルを渡した。
「Aはこっち」
いつも私が座る方に大我くんが盛ってくれたパスタのお皿を置くと、自分の方にあったお皿と入れ替えられる。
「どうして？」
「そっちの方が綺麗じゃん」
「そんなのお腹の中入っちゃえば一緒なんだから良いの」
盛り付けどころか私が料理を焦がしちゃった時には、きっと大我くんは今私が言ったのと全く同じことを言うくせにね。
そういうところが優しいんだよ、やっぱり。
「大我くんが盛り付けてくれたやつの方が嬉しいの」
だから私はこっちがいい！とお皿をまた交換した。
いい大人が何やってるんだろう。
「どした、お腹いっぱい？」
机に肘をついて手のひらに顎を乗せた大我くんが、私の目の前のお皿をじーっと見て言う。
大我くんは既に食べ終わっていて、私のお皿にはまだ半分くらい残っている。
別に彼は早食いでも無いし、私こんなにすぐお腹いっぱいになってたっけなぁ…なんて思う。
「昨日の夜食べ過ぎちゃった。皆私のお皿にばっかり乗せてくるんだもん」
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chaka(プロフ) - akikumaさん» akikumaさん、いつもありがとうございます💖大我くんの愛の深さはきっと夢主ちゃんの想像を遥かに超えてるはずです😭💘大我くんside考えると結構しんどいです……大我くんの想いは伝わるのかしら🥹 (3月24日 18時) (
レス) id: 09e509f13b (このIDを非表示/違反報告)
chaka(プロフ) - annaさん» annaさん、今回もありがとうございます💘そうなんです🥹大我くんいろいろ考えてくれてて、考えすぎちゃってるくらいで😭💖 (3月24日 18時) (レス) id: 09e509f13b (このIDを非表示/違反報告)
akikuma(プロフ) - 更新ありがとうございます💕大我くんの分かりづらい優しさも愛の深さも堪らんです🩷夢主ちゃんにもこの想いが早く伝わるといいな〜 (3月23日 5時) (レス) id: 5677edd0e4 (このIDを非表示/違反報告)
anna(プロフ) - 大我くん優しい…惚れ直しちゃう…！！いろいろ考えてたんだ……癒しをありがとうございます✨️ (3月16日 19時) (レス) id: b3d00b40ee (このIDを非表示/違反報告)
chaka(プロフ) - annaさん» annaさん🥳いつもありがとうございます！実は不器用な大我くん！かわちい！🫣お互いが相手のことを思うが故に……夢主ちゃんを大好きな大我くん尊い……😎🫶 (3月16日 17時) (レス) id: 93153d1174 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chaka
| 作成日時：2023年12月23日 21時
