３３：狙い通り ページ33
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数日後の放課後。
「ねぇ、本当に大丈夫なの？」
「大丈夫だって」
今日は終業式だから授業は無くて、これから夏休みだー！ってほとんどの生徒が盛り上がっている中、なぜ私はこんな所で…。
「ちょっと樹、近過ぎ」
「わりーな。愛しの��ほっくん��じゃなくて」
「怒るよ」
「きょーちゃんだって北斗に怒られても知らねーよ？」
「……それは…あ……！樹！見て！」
「ほーら来た来た」
中学部用の玄関の隅っこで、くっついて隠れていた私たち。
どうやら「そろそろ靴でも隠されんじゃね？」と言っていた樹の狙い通りだったらしい。
「おい」
私の下駄箱の扉に手をかけている男子生徒。
樹の低い声に肩を震わせて、反射的に手を離したように見えた。
「何してんのお前」
「・・・」
「ちょっと、樹……」
あまりにも鋭い目つきで相手を睨むからこっちが焦る。
「きょーちゃん、こいつ知り合い？」
目の前の男子生徒を指差す樹。
「いや、ごめん…分かんない」
私と同じ黄色の��早川��と記された名札。
同級生なのは分かるけど、同じクラスでは無いのは確か。
「お前バスケ部？」
「・・・」
え、樹知り合い？５つも離れてるのに？
樹って部活入ってないよね？
だって見ただけで彼がバスケ部だとは分からないよ普通。
相変わらず樹の問いかけには答えないままの早川くんとやら。
それにどんどん樹もイライラしてる。
「誰にやらされてんの？まぁ、大体分かってるけど」
この人、誰かに頼まれてやってるってこと？
じゃあやっぱり…大我と樹の言ってた通りなの？
「黒崎…先輩っす」
だんまりを決め込んでいた彼がやっと口にしたのは、私には馴染みの無い名前。
それを聞いた樹は、はぁー…と深いため息をつくと「やっぱりか」と呟いた。
誰だよ黒崎って。私は知らない。なんで名前も知らない人に物盗られなきゃいけないの！
「樹〜、連れてきた〜」
そんな緩やかな声のした方を見れば、大我と、なんとなく見覚えのある男子生徒。
「ちょっときょも！教室居ろって言ったじゃん！」
「大丈夫だって、何もしてないよ」
バツの悪そうな顔をしたその人と目が合って、ハッとした。
「あ！あの時の…」
ぷいっとそっぽを向かれるけど、やっぱりそうだ。この人。
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anna(プロフ) - chakaさん» なんか気づいたら勝手に消えてたんですよ！！何回やっても消えてるし、直せないしで困ってるところです😅chakaさんのお話大好きだし、アカウント消したりなんかしませんよ！移行待ってます✨ (8月17日 20時) (
レス) id: b3d00b40ee (このIDを非表示/違反報告)
chaka(プロフ) - akikumaさん» akikumaさ〜ん！お忙しい中コメントまでありがとうございます🥹🩷怒ってくれる大我くんたまらんです〜！こういう時にとびきり優しくて絶対味方な大我と樹ほんっっっとずるいです…🤦♀️ (8月17日 18時) (レス) id: 93153d1174 (このIDを非表示/違反報告)
chaka(プロフ) - annaさん» annaさん、コメントありがとうございます！今までのコメント消えちゃっててアカウント消しちゃったのかとションボリしてました…(笑)またコメントを頂けて嬉しいです🥰ほっくんの謎行動が出てきたところで移行です！お楽しみに🥰 (8月17日 18時) (レス) id: 93153d1174 (このIDを非表示/違反報告)
chaka(プロフ) - まゆみんさん» まゆみんさん、コメントありがとうございます！そうなんですね💦私も素人ですし、お話が似ることもあるとは思うのですが一応教えて頂いてもよろしいでしょうか💦 (8月17日 18時) (レス) id: 93153d1174 (このIDを非表示/違反報告)
まゆみん(プロフ) - 似たような作品を発見しましたが教えた方が良いですか？ (8月17日 5時) (レス) id: a1034cd24d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chaka
| 作成日時：2023年7月1日 17時
