３０：ダメ！ ページ30
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「あれ、きょーちゃん？」
「……うわぁ…！」
「オーバーリアクション過ぎね？」
呼ばれた方を振り返ると、どした？って笑ってる樹。
……びっくりした。
樹で良かった…。
「大我……呼んでくれない？」
「良いけど、どした？なんかあった？」
「……ううん、何も」
「何も無いって顔してねーよ？北斗も呼ぶ？」
「……ダメ！」
「え…」
つい…大きな声を出して、教室の中に入ろうとした樹の腕を強く掴んでしまう。
「大我…呼んで」
「あぁ、ちょっと待ってろ」
すぐに呼んでくれて、樹と一緒に廊下に出てきた大我。
「また忘れ物？何日連続で俺の教室来るんだよ」
「……ごめん」
「おい、きょも」
私の様子を見て察したのか、樹の声がいつものトーンと少し違う。
「どした？なんかあったの」
「・・・」
「あれ、Aちゃん？」
声がしたのと同時に、大我と樹の視線が私の後ろにズレる。
私のことを��Aちゃん��って呼ぶのは……ただ一人だけ。
「……ほっくん、」
こういう時、無意識にそう呼んでしまうから…本当に困る。
「え、なに…どした？」
「ちょっと来い」
北斗くんの問いかけには答えないまま、大我に腕を引かれて階段の所まで連れて行かれる。
「なに？北斗に聞かれたくないこと？」
「・・・」
「水泳見学するから…体操服貸して欲しくて」
「は？お前今生理じゃねーだろ」
なんでそんなこと知ってるんだって思うけど、妹の生理の周期まで把握してるなんてデキる兄貴じゃないか。
「…バレた？」
「なに。もしかして嫌がらせでもされてる？」
「・・・」
「は？マジで言ってんのそれ」
黙り込んだ私を見て、大我の表情が変わった。
「心当たりあんの」
無言で首を横に振ると、はぁーってため息をつかれる。
体操服を取ってきてくれて、いつもは投げつけたりするくせに、こういう時には優しく手渡してきたりして。
それだけで、泣きそうになる。
「なに泣きそうになってんだよ」
「・・・」
「とりあえず、今日は寄り道せずに帰って来い」
「・・・」
「返事」
「…はい」
じゃあ、って教室に戻ろうとするから慌てて腕を掴む。
「待って、大我…」
「分かってるよ。北斗には言わないから」
「・・・」
「知られたくないんだろ」
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anna(プロフ) - chakaさん» なんか気づいたら勝手に消えてたんですよ！！何回やっても消えてるし、直せないしで困ってるところです😅chakaさんのお話大好きだし、アカウント消したりなんかしませんよ！移行待ってます✨ (8月17日 20時) (
レス) id: b3d00b40ee (このIDを非表示/違反報告)
chaka(プロフ) - akikumaさん» akikumaさ〜ん！お忙しい中コメントまでありがとうございます🥹🩷怒ってくれる大我くんたまらんです〜！こういう時にとびきり優しくて絶対味方な大我と樹ほんっっっとずるいです…🤦♀️ (8月17日 18時) (レス) id: 93153d1174 (このIDを非表示/違反報告)
chaka(プロフ) - annaさん» annaさん、コメントありがとうございます！今までのコメント消えちゃっててアカウント消しちゃったのかとションボリしてました…(笑)またコメントを頂けて嬉しいです🥰ほっくんの謎行動が出てきたところで移行です！お楽しみに🥰 (8月17日 18時) (レス) id: 93153d1174 (このIDを非表示/違反報告)
chaka(プロフ) - まゆみんさん» まゆみんさん、コメントありがとうございます！そうなんですね💦私も素人ですし、お話が似ることもあるとは思うのですが一応教えて頂いてもよろしいでしょうか💦 (8月17日 18時) (レス) id: 93153d1174 (このIDを非表示/違反報告)
まゆみん(プロフ) - 似たような作品を発見しましたが教えた方が良いですか？ (8月17日 5時) (レス) id: a1034cd24d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chaka
| 作成日時：2023年7月1日 17時
