２０：甘えん坊 ページ20
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「今はどっちだろうね？」
「・・・」
「甘えたい時だったりする？その方が俺は嬉しいけど」
……なんなの、もう。
どうしてこうも、この人は。
「お喋りしてようか。出といで」
「・・・」
「大丈夫。Aちゃんのとこに雷が落ちる前に俺が守ってあげるよ」
そんな子供騙し。
今どきの中学生に通用すると本当に思っているんだろうか。
幼稚園児じゃないんだから。
そう思うのにやっぱり北斗くんには弱くて、起き上がって体育座りをする。
「……ほっくんは、本当に優しいね」
「甘えん坊なAちゃん限定でね？」
「私の扱い上手すぎ」
「そりゃそうでしょうよ。何年お兄ちゃんやってきてると思ってんの？」
「……それもそっか」
この前とは違って今は本当に手を繋いでくれて、私を安心させてくれて。
それからしばらく私が眠れるまで隣に居てくれて、肩と肩がぶつかる程の距離のまま、なんでもない話をした。
いつぶりだろう……北斗くんにこんなにくっつくの。
「そろそろ寝れそう？」
「……うん」
「怖くなったらすぐに呼んでいいよ」
「ほっくん…」
「ん？」
「ほっくんの布団、私の隣まで持ってきて欲しい」
「おっと、甘えてる」
「だって大我役に立たないんだもん」
「待ってて。布団持ってくる」
素直に甘えてみると私の望み通りに布団を持ってきてくれて、布団に入ってからもわざわざもう一度手を繋いでくれる。
「ほっくんって本当私に甘いよね」
「そう？樹もでしょ？」
「樹は意地悪ばっかりしてくるもん」
「それは樹なりに可愛がってるんだよ」
「えー？」
「京本が羨ましいよ。こんなに可愛い妹居てさ」
「ほっくんがお兄ちゃんだったらどんな感じだったんだろうね」
……違うんだけどなぁ。
「俺登下校とかも多分付き添っちゃうから、ウザい！って突き放されそう」
「えーー？それは確かにウザいかも」
「うわー、傷付くわー」
はは、なんて笑ってるけど、全然違うのに。
妹として可愛がってもらっても、何も嬉しくない。
こんなに近くに居て、お泊まりもして、手も繋いでくれるのに。
それは全部…………ーーー
大我の妹だから。
友達の妹だから。
今はそんな距離感が辛くて、どうにも出来ないことに泣き出しそうになるのを必死に堪えた。
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anna(プロフ) - chakaさん» なんか気づいたら勝手に消えてたんですよ！！何回やっても消えてるし、直せないしで困ってるところです😅chakaさんのお話大好きだし、アカウント消したりなんかしませんよ！移行待ってます✨ (8月17日 20時) (
レス) id: b3d00b40ee (このIDを非表示/違反報告)
chaka(プロフ) - akikumaさん» akikumaさ〜ん！お忙しい中コメントまでありがとうございます🥹🩷怒ってくれる大我くんたまらんです〜！こういう時にとびきり優しくて絶対味方な大我と樹ほんっっっとずるいです…🤦♀️ (8月17日 18時) (レス) id: 93153d1174 (このIDを非表示/違反報告)
chaka(プロフ) - annaさん» annaさん、コメントありがとうございます！今までのコメント消えちゃっててアカウント消しちゃったのかとションボリしてました…(笑)またコメントを頂けて嬉しいです🥰ほっくんの謎行動が出てきたところで移行です！お楽しみに🥰 (8月17日 18時) (レス) id: 93153d1174 (このIDを非表示/違反報告)
chaka(プロフ) - まゆみんさん» まゆみんさん、コメントありがとうございます！そうなんですね💦私も素人ですし、お話が似ることもあるとは思うのですが一応教えて頂いてもよろしいでしょうか💦 (8月17日 18時) (レス) id: 93153d1174 (このIDを非表示/違反報告)
まゆみん(プロフ) - 似たような作品を発見しましたが教えた方が良いですか？ (8月17日 5時) (レス) id: a1034cd24d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chaka
| 作成日時：2023年7月1日 17時
