１９：魔法使い ページ19
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「ねぇ樹、待ってよ寝ないでって……」
「むりー……」
日付けが変わりそうになった頃。
結局リビングに布団を敷いて皆で寝ようってことになって。
余計にテンションが上がった樹が「オールしようぜ！」って一番騒いでたくせに、誰よりも早く寝る体勢に入って即効で落ちた。
……なんで寝ちゃうの。
まだ雷鳴ってるし……。
騒がしかった樹が寝ちゃったから自然と皆静かになって、シーン……としたリビング。
ゴロゴロ…程度ではあるけど未だに鳴っている雷の音と、寝息だけが響いて、なんだか息がしづらい。
しばらく黙っていたから、多分大我も高地くんも寝ちゃってる。
残されたのは端っこの布団に横になっている北斗くんと私。
私、大我、樹、高地くん、北斗くんの順に布団を敷いてるから北斗くんとは端と端。
起きてるのかどうかも分からない。
…………寝れない。
あぁ、どうしよう。ぜんっぜん寝れない。
ケータイも弄らずにしばらく目を瞑ってみても全然寝られない。
無理かぁ…と内心諦めてパチッと目を開けた瞬間に外がピカッ！！！と光った。
いやいや待ってくれどうしてまたこんなシーンとしてるタイミングで……なんて考えてる暇も無く、ドカーーーーーン！！バリバリバリバリィ！！！みたいな雷の音。
｢っ……！！！｣
声にならない声みたいな、吐息が破裂したような声が漏れる。
本日二度目の大きな雷。
もうやだ。早く寝てしまいたい。
怖くなって震え出しそうになるから布団を被って丸まった。
それと同時に向こうの方からゴソゴソ…と小さい音が聞こえて、足音のようなものがどんどん近付いてくる。
「だいじょうぶ」
まるで幼児に向かって話すように、私を安心させてくれるような喋り方。
外の大荒れの気象にはあまりにも似合わない程の穏やかなその声に、意識を奪われた。
「手貸して？」
……やっぱりこの人は、魔法が使えるに違いない。
「……ほっくん…」
声の主が私の布団のすぐ傍に座り込んだのが分かって、ひょこっと布団から顔を出すと、ポンポンと頭を軽く撫でてくれた。
「甘える時か、困ってる時」
「…え？」
「Aちゃんが��ほっくん��って呼ぶのは、その二つのどっちかでしょ？」
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anna(プロフ) - chakaさん» なんか気づいたら勝手に消えてたんですよ！！何回やっても消えてるし、直せないしで困ってるところです😅chakaさんのお話大好きだし、アカウント消したりなんかしませんよ！移行待ってます✨ (8月17日 20時) (
レス) id: b3d00b40ee (このIDを非表示/違反報告)
chaka(プロフ) - akikumaさん» akikumaさ〜ん！お忙しい中コメントまでありがとうございます🥹🩷怒ってくれる大我くんたまらんです〜！こういう時にとびきり優しくて絶対味方な大我と樹ほんっっっとずるいです…🤦♀️ (8月17日 18時) (レス) id: 93153d1174 (このIDを非表示/違反報告)
chaka(プロフ) - annaさん» annaさん、コメントありがとうございます！今までのコメント消えちゃっててアカウント消しちゃったのかとションボリしてました…(笑)またコメントを頂けて嬉しいです🥰ほっくんの謎行動が出てきたところで移行です！お楽しみに🥰 (8月17日 18時) (レス) id: 93153d1174 (このIDを非表示/違反報告)
chaka(プロフ) - まゆみんさん» まゆみんさん、コメントありがとうございます！そうなんですね💦私も素人ですし、お話が似ることもあるとは思うのですが一応教えて頂いてもよろしいでしょうか💦 (8月17日 18時) (レス) id: 93153d1174 (このIDを非表示/違反報告)
まゆみん(プロフ) - 似たような作品を発見しましたが教えた方が良いですか？ (8月17日 5時) (レス) id: a1034cd24d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chaka
| 作成日時：2023年7月1日 17時
