答え合わせ ８

２７０：それってもしかして ページ17

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「え！？」

「え、どしたの？Aちゃん」



急に大声を出した私を、不思議そうに菊池くんが見る。



「いや、あの……」

「あれ、言ってなかったっけ？風磨Ｊ大だって」



……聞いてないよ樹、そんなの。



「Ｊ大だけど、どうかした？こいつらも一緒だよ」



菊池くん…それに他の二人もＪ大なんだ……。



「いや、別に……」

「えー！全然別にって顔してないよ？Aちゃん」



なんなの、その空気読めるのか読めないのかよく分かんない発言…。



「いや、俺らと仲良かった奴がＪ大行っててさ。一個上だからもう卒業してんだけど」



慌てて樹がフォローしてくれた。




Ｊ大は、去年まで大我先輩が通ってた大学。




「あー、それってもしかして京本さん？」



え……。

菊池くん、大我先輩と知り合いなの……？



「そういえば樹、高校の時よくつるんでたよな」

「あぁー…うん。てか風磨、きょもと知り合い？」

「いやーまぁ、知り合いっつーか。俺が一方的に知ってるって感じ？」



向こうは俺のこと知らないと思うよって付け加える菊池くん。


一方的に知ってるってどういうこと？



「てか、だいたいの人は京本さんのこと知ってんじゃね？」



なあ？って女の子二人に菊池くんが聞くと、うんうんって笑って頷いてる。



「なに？もしかして、きょも有名人？」



樹が茶化すみたいに聞いた。



「そりゃあ、あのビジュアルならな。さすがに目立つだろ」


あの長身で美形な顔に、金髪。
それにハーフアップなんて洒落たことしてたらしい。


そりゃあモテる。

……それは、分かるけど。







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