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ゆっくりと頷き、眼鏡越しの瞳で私を目を見て続ける。
kr「…Aには公正な判断をしてほしい。
だから、生かしたい人たちの意見も聞いてほしいんだ。」
「生かしたい人…って誰?」
kr「……イザベラの事を知ってる人間も一定数居るんだ
でも裏の顔を知らない人…というか知りたくない人達にとっては英雄だからね」
「何も知らない人…」
kr「…なかむとか、シャークんとか。」
聞き馴染みのある名前に耳を疑った。
確かに、そういうものに詳しい先生と普通じゃないシャークんなら知っていてもおかしくはない。
私が嫌いなものを信じている好きな人。
彼らの信じているものを否定したくない、意見を否定したくない。
「知らないなら…知りたくないなら、私の魔法で…」
kr「残念だけど、イザベラの裏の顔は国家秘密レベルだ。
それに今言おうと思っても、少量だけど活性化したイザベラは
自分の権力を脅かすような事はさせたくないんじゃないかな。」
「…私もイザベラに魔法かけられたって事?」
kr「イザベラの力が弱まってるから、つまりそういう事だと思う」
…イザベラは天界で非道な人体実験をしていた。
「………ッあ、う」
kr「…A……」
声が出ない、頭に文章が思いつかない、
言おうとするとなぜだか心臓が締め付けられるような感覚に陥る。
「…言えない」
再び自分じゃ無い誰かが居ると言う事実を突きつけられ、涙が溢れてくる。
きりやんの手が不器用に私の頭を撫でる。
kr「Aは…Aは正しい判断するって信じてるから。」
「…うん」
自分の日常を脅かすなら、それは悪。
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受験受かってたので再開します、ラッキー!
自分で読み返して伏線と消化不良の箇所が沢山あるので
全部回収して全部後日譚的な物で消化していけたらなと思う次第です。
ちなみに前回書いた時からかなり期間が空いてしまって
矛盾が生じてる箇所多々あると思います。
気合いと根性で全部治すので見逃してください、なんでも見逃してください。
白月
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作者名:白月 | 作成日時:2024年1月5日 13時