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✧特別で大切な人 ページ33




教会に着いて扉を開けると、ステンドグラス越しで色がついた光が教会な中を照らしていた。
それは滅多に見ない光景で、これが見れるなら早起きも悪くないとまで思えた。

kr「…あれ、俺家の鍵閉めたっけ…?」
「閉めてたんじゃない?」
kn「どうせ閉めてるでしょ」
kr「なんかお前らに言われても安心できねぇ…ちょっと見てくる」

そう言い残し、来た道を走って戻るきりやん。
扉が閉まった瞬間_

kn「…いっ…」

小さな声が聞こえ振り向けば、きんときが自身の右頬を摩っていた。
日光に当たりすぎていたのだろう、少し赤い頬がそう物語っている.

「大丈夫?」
kn「結構酷いかも…」

そう言ってこちらと目を合わせるきんときは、もう私に治してもらえるとでも思っているのだろう。
まぁ治すが…当たり前だと思わないで欲しいよ…

きんときの右頬に手を添え、魔力を流す。

「右頬だけ?」
kn「うん、もう大丈夫、いつもありがと」
「…どういたしまして」

もはや定型文のような感謝の言葉が少し引っ掛かった。
…“いつもありがと”…初めてきんときに言われた気がする。

そう思っていると、頭を撫でられる。

「…え、何…今日珍しいね」
kn「なんかそういう気分だから、嫌?」
「嫌では…ないけど…」

違和感しかない、到底言えないが。
きんときの手が頭から離れていき、その直後教会の扉が開く。

kr「開いてたわ」
「言ったじゃん開いてるって」
kn「おー言ったよなー」
kr「おい矛盾してるぞお前ら」

笑いながら小突いてくるきりやんを窘め、
逃げるようにテレポートしようとジャンプしようとした瞬間、きりやんに腕を掴まれる。

kr「今テレポートしようとしただろ」
「おうちかえりたい」
kr「帰ってもどうせ暇でしょ」
「…学校あるよ」
kr「今日土曜日だけど」
kn「おっと?」
「おうちかえりたい」

土曜なんて誰も言ってなかったじゃん…知るわけないじゃん。

kr「おとなしく教会の掃除手伝え」
「うーわスマイルが教会居ないのそういう事か」
kr「きんとき」
kn「南西」
「死んだわあいつ」
kr「きんとき」
kn「行ってきます」
「あぁハンターが放出されてしまった…」

元気よく教会を飛びしていったきんときを見てスマイルが心配になってしまった。
教会だから死後は安心できるけどな…

kr「…そう言えば、俺に何か聞く事ない?」
「ん?なんかある?」
kr「いや…イザベラの事とか…」
「あー…今聞いて良いの?」


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作品ジャンル:ファンタジー
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作者名:白月 | 作成日時:2024年1月5日 13時

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