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「…何？何が始まるの？」
sm「まだ仕上げ出来てないから」
そう言って手袋を口で外し、私の腕をとる。
魔力を込めながらブレスレットに触れ、何かの異変がブレスレットに起きて、い…る…？？
見た目の変化はまるでないが…
スマイルの魔力を感じなくなったと言うことはもう仕上げが終わったのだろう。
…スマイルが、銀製のブレスレットから手を離さない。熱そうにもしていない。
多分、天界人でスマイルだけが触れられる銀になった、って事かな。でもなんで…
…他の天界人が私に触れにくくするためか。
「…悪趣味」
sm「なんとでも言え、最近天使と距離近いからな」
「って、これじゃきんときにも被害あるじゃん」
sm「別にいいだろ、あいつなんか」
恥ずかしそうに目を逸らすスマイルが、小声でそう付け足す。
そういえば、悪魔は自分の物だって印を“お気に入り”の人間に付けたがる習性がある
ってぶるーくが言ってたっけな…
きんときに吸血されたときもなんか…吸った跡あった気がする、
そのときに言われたんだっけ…？覚えてないやもう、今もあるのかな
そう思いたち左手を首に添えてみる。
……あるなぁ…どれだけ前の事だと＿
スマイルの手が首に添えていた左手に重ねられる。
「ん？」
sm「いや…消そうか？」
「あーいや、きんときがこうしておかないと他の吸血鬼に狙われるって…」
sm「…ふーん」
重なっていた手が、首を伝い頬を撫でる。
自身の体温に比べ冷たい手のひらが擽ったい。
そんな手に、自分の手を重ねる。冷たい…
sm「…ふっ、かわい」
「え、なんっ、照れる」
sm「あえっ何か、やめろよ…そういうの」
顔は暗くてよくわからないけどパッと手を離される。んだようぶかよ。
帰りは魔法で家までテレポートするつもりだと、スマイルに伝える。
…眠気が襲ってくる、あぁ早く家のベットに飛び込みたい…
……
…
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作者名：白月 | 作成日時：2024年1月5日 13時
