MELT AWAY【WT】 (ページ2)

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✧登校ページ2

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改めて自己紹介をしようと思う。
AA、正真正銘の魔法使い、意外とマジで永遠の高校生だ。

魔法使いという認識も無いほど幼い頃、
母親が私の頬を撫でて「若いって良いな」と呟いた事をきっかけに
必要最低限の成長を終えた後不老になる呪いをかけてしまった。
成長は止まったばかりで、まだ精神年齢も██歳だ。
まだロリババでは無い。まだ。

ちなみに成長が止まったのは内臓などの中身だけだと信じている。
身長153cmって何だよ。高身長に憧れていたのに。

学校に着いて、来賓用玄関から中へ入る。
養護教諭の先生に生徒と極力近くに居たくないと言ったところこうなった。
保健室登校の身としてはとてもありがたい。

職員室に挨拶をし、保健室へ直行する。
保健室の扉を開けた直後5時間目終了のチャイムが鳴り、休み時間へ入った。

保健室の中には養護教諭の先生、通称なかむ先生と、
同じく〝家庭の事情〟で保健室登校のシャークんが居た。
家庭の事情とはシャークんの体質の問題で、私と同じように不老で人間では無い。

シャークんは俗に言う人狼と言うもので、満月の夜は理性が保てなくなる。
別に普通の日でも昼間でも理性が仕事していない時もあるが、私の魔力を分ける事で対処できる。
満月の夜は狼になろうと思えばなれるらしいが、私は見たことがないし本人もなりたそうにしていない。
自身が人狼である事を認めたくないような、そんな感じに思える。
私の魔力は様々な物を補うことができ、栄養や細胞なんかも補える。
万能ではあるが、私の負担も使う魔力の量によって変動するので使う際は注意しなければならない。

人狼はやはり人と違って理性が弱いため人を襲うこともあると本人から聞いたのだが、
シャークんは普通の人狼より理性が強いかつ、
人を襲いたく無いと言う気持ちが強いため人は襲わないそう。
でも時々理性が崩れ、私に頼ることもしばしば。

なかむ先生はこの学校で唯一、私たちが普通で無い事を知っている人だ。
学校の中でこの事を知る人が居ないと不便だしって理由でまず手近ななかむ先生に
話したシャークんを見て私も伝えたのだが、
あの頃の私たちはなかなかチャレンジャーだった。
同じ高校に█年間通えてる2人を異端児として認識させない能力を持っていると思う。

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