. ページ8
*
また涙がこみ上げてきて唇をグッと噛んで俯いた。
嫌だなー………………
アスファルトが涙で歪んで見えた。
「 A、 」
聞き覚えのある声が私の頭上で私の名前を呼んだ。
そして視界の端に映るブランド物の靴。
私が聞き間違えるはずない。だって大好きな彼の声だもの。
『 登坂さん…… 』
「 なに、泣いてんの。 」
そう笑った彼。セットされていた髪は少しだけ乱れている気がした。
あぁ…………なんで現れちゃうのかな、
『 登坂さんはなんでここに……… 』
「 Aのこと探しに来た。」
あぁ…もうそんなこと言われたら。
歩美ちゃん…少しだけ今だけだから。
気付いたら飛び込んでいた。
彼の胸の中に。
鼻の奥までいっぱいになる彼の匂い。
『 ごめん…ごめんなさい… 』
傷つけてごめんなさい。
今さらでごめんなさい。
抱きしめてごめんなさい。
ごめん、好きです。
*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1738人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「芸能人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
登坂 あか臣(プロフ) - 続きがめちゃくちゃ気になります！！！更新頑張ってください！ (2017年3月1日 0時) (
レス) id: 033d800a5b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゴ ウ テ ン
| 作成日時：2017年2月27日 23時
