Kisshug ~ 登坂広臣 ~ ３ (ページ14)

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栞「 Aはさ！なんも話してくれなくて私の相談ばっか聞いてさ、私の心配ばっかして！」

少し声のトーンを落とした栞。

栞「ユウのことがあってから辛いの隠して笑ってるA見て私何にもしてあげられなくて…だから…今、Aが幸せそうな顔してるのが…嬉しくて。」

『なんで、栞が泣くの…やめてよ。』

栞が泣くから私だって涙止まんなくなっちゃったじゃん。

ポロポロと涙をこぼしながら栞は、なに話したいかわかんなくなっちゃった。と笑った。

私は充分、栞に何かしてもらってるよ。

私のために泣いてくれて。いつだって私を元気付けてくれて。

栞「ただ！登坂広臣ってところが納得いかないけど！」

『なんでよ。笑』

メニュー表をパラパラめくりながら顰めっ面の栞に問いかける。

栞「だってすごい遊んでそうだし… 」

『遊んでたけどね… 』

栞「やっぱり！大丈夫なの？」

『大丈夫だよ。会ってみたら分かるよ。今度紹介するね。』

彼の良さはテレビや雑誌のなかだけじゃ伝わりきれないもん。

栞「絶対だからね？」

『会いたいだけでしょ？笑』

栞「あ、ばれた？笑」

栞が友達で良かった。本当に。

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