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阿部side
阿「ふふ」
Aちゃんを家まで送って1人歩く帰り道。
頭の中にはさっきまで隣にいた彼女の笑顔が何度も何度も浮かんでは消える。
自分にしては、かなり積極的だったと思う。
何事にも慎重な性格だったのにここ最近の自分の大胆さには自分が1番びっくりしてる。
プルルプルルプルル
阿「、もしもし？」
ーーー佐「阿部ちゃーん？昨日はごめんね、俺すげぇ酔っ払っちゃったよね」
滝沢歌舞伎の舞台で毎日あってるとは言え、みんな慌ただしく動いていてゆっくり会話する時間なんて少ない。その上楽屋の違う俺達は今日一日話す事はなかった。
阿「本当に…飲めないんだから気をつけろよ」
ーーー佐「にゃはは、ごめんごめん」
たく、反省してるのかしてないのか。
電話越しに聞こえる佐久間の声はいつも通りお気楽で。
ーーー佐「昨日さ、俺余計な事言ってない？途中からマジで記憶なくて！」
阿「あー、うん。言ったね」
冗談半分でそう答えると、焦ったように「うわー、」と叫んでいる声が聞こえる。
余計な事…今までの俺だったらそう思うだろう。
けどあの一言がなかったら、きっとAちゃんに気持ちを伝えるのはもっと後だったと思うと、その一言のおかげで今こうして幸せだから。
阿「ねぇ、佐久間」
ーーー佐「んー？」
阿「Aちゃんと付き合う事になった」
この幸せな感情を誰かと共有したくて、
自分でも分かるほど弾んだ声が出て照れくさい。
佐久間なら「やったじゃん！」と同じくらい弾んだ声で言ってくれると思ってた。
ーーー佐「…そっか。」
だけど携帯から聞こえてきた佐久間の声は、
俺の想像する数倍は落ち着いていた。
ーーー佐「Aちゃんの事幸せにしてあげてね」
阿「当たり前」
ーーー佐「くれぐれも、自分を見失わないで」
…自分を見失う？どうして？
阿「佐久間それって」
ーーー佐「いやっ、ごめん忘れて？おめでとう」
阿「…あぁ」
自分の性格は自分が1番わかってるつもりだった。
好きな事にまっすぐで、時間を忘れるほど夢中になってのめり込んでしまうこのめんどくさい性格は。
Aちゃんを狙っているふっかや翔太の事や
Aちゃんと目黒の間にある大きな絆の事なんて
この時はすっぽりと頭から抜け落ちていた。
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mi(プロフ) - ドキドキしながら読んでます！今後の展開楽しみです！ (2020年10月14日 4時) (
レス) id: e57d3044eb (このIDを非表示/違反報告)
翔亜(プロフ) - YUMEさん» 続編おめでと(^o^) (2020年10月2日 21時) (レス) id: 068f257b0f (このIDを非表示/違反報告)
YUME(プロフ) - やまれんさん» ご指摘ありがとうございます！修正致しました(ﾟ∀ﾟ) (2020年9月26日 9時) (レス) id: de8f33b569 (このIDを非表示/違反報告)
やまれん(プロフ) - 男女の恋愛じゃなくて、男女の友達とかだと思うんですけど･･･ (2020年9月26日 1時) (レス) id: 2c35236124 (このIDを非表示/違反報告)
YUME(プロフ) - 静菜さん» コメントありがとうございます(*ﾟ▽ﾟ*)阿部ちゃんここからイメージが崩れないか心配ですが…かき乱して貰います！（笑）今後の展開も楽しんで見てもらえたら嬉しいです（＾ω＾） (2020年9月25日 22時) (レス) id: de8f33b569 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：YUME
| 作成日時：2020年9月15日 17時
