恋する！〈SnowMan〉

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『…かっこいい』


そう漏らしてしまったのは無意識で、慌てて口を抑える。



目「へぇ〜、Aって阿部君みたいのがタイプなんだ」
深「阿部ちゃん…ねぇ」
『いやっ、えーっと…』



言い訳なんてできない。だって画面に映し出されたその人は、私のタイプのど真ん中って言っても過言ではない。



深「まあ…悔しいけど阿部ちゃんはいい男だよ」
目「うん、爽やかで真面目で優しくて、高学歴」
『へ、へぇ〜』



阿部亮平…さん。頭の中でその名前を何度も繰り返す。



目「なに、気になっちゃった感じ？」
『…えっ？！べ、別に？』
目「ふはっ、わかりやすいなお前」


蓮の大きな手が私の頭の上を何度か撫でる。



目「いいんじゃない？紹介しようか？」
『ばかっ！アイドルでしょ、その人も』
目「ジャニーズは恋愛禁止じゃないから〜」
『なに言ってのよ、もう』


蓮にはそう言ったけど、…一目惚れってこういう事なのかもしれないなんて…。



深「あーあ、Aちゃんの理想の男は思ったより身近にいたのかぁ〜」
『ちょっ、違いますって』
目「って、深澤君時間！大丈夫っすか？」



時計を見るともうすぐ、日付をまたごうという所。
「明日も仕事だしそろそろお開きにしよう」と、それぞれが帰り支度を始めた。


目「なあ〜、A？」
『んー？』
目「友達やめるとか絶対言うなよ？」
『…言わないよ、もう』


今日1日頭の中にあった不安は、いつしか消えていた。それは、蓮が私にとってかけがえのない友達であって失いたくないという自分の気持ちに甘えたからかもしれないけど。



『これからもずっと、よろしくね』
目「おう」



…蓮、私ね…。蓮が私に向けてくれるその笑顔が大好きなんだよ。
だから、これからもこの友情はずっと続いていくよね？

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