恋する！〈SnowMan〉

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深澤side



深「なあ、よかったの？」
目「なにがっすか？」
深「連絡先。いや、いいならいいんだけど」


帰り道、っても家が隣だからすぐ着くんだけど…
俺の質問に目黒は不思議そうな顔でこっちを見てる。


目「あぁ、でも泣かせたら許さないっす」
深「ははっ、俺がAちゃんの事いいなって思ってるのバレてる？」
目「まぁ、俺そういうのわかっちゃうタイプなんで」


…そうだよなぁ。
スラリとした手足に、ちょっとだけ童顔な顔。
大きな目がこちらに向けられた時、不覚にもときめいちゃった…なんて。


深「お前らさぁ、本当に友達なの？」
目「え？友達っすよ」


Aちゃんの時も思ったけど、
こんなにもあっさり友達だって言われると調子狂う。
こういうのって、友達って言ってたやつが最大のライバルだった…とか定番じゃない？


目「深澤君も言ってたけど、やっぱジャニーズって知って近づいてくる人っているじゃないっすか。とくに女の子はそういうのが多くて…」
深「まぁ、そうだよなぁ」
目「だから初めてあった時、まったく色目使ってこないAが新鮮だったんすよね」



目黒はジャニーズって言わなくてもモテるだろうし、
なんとなくその気持ちは俺だってわかる。



目「話してみたら見た目より全然男っぽいし、なんか…Aといると柄にもなくはしゃいだりしちゃって」
深「それは好き…じゃなくて？」
目「違いますよ。俺のタイプ大人な女の人なんで」


…まあ、"大人"とはいい意味でかけ離れてるよなぁ。
なんていうか、純粋な少女みたいな。
綺麗よりは可愛い系だし。



ここまで聞けば、やっぱり2人は"友達"で。
だけどなぜか違和感を感じてしまうのは、俺の考えすぎなのか。


目「まぁ、頑張ってください。でもAはなかなか手強いと思いますけど」
深「ふっ、ありがと」


「じゃあ、」と帰って行く目黒の背中が見えなくなって、俺は玄関の扉を開いた。



深「…友達ねぇ」



"男女の友情が成立するのか"なんて疑ってしまうのは、どうしても納得できない事があるから。



目黒がAちゃんに向ける視線が、
本当に友達へのものなのかって…

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