君は"元"メンバー〈Snow Man〉『完』

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ラ「改めまして、ラウールです」
『え…あ…はい』


驚いてる私をよそに、目の前でニコニコしている天使はこう続けた。


ラ「Aちゃんがマネージャーになってくれるなんて…僕嬉しい」
『ん？ごめっ、もう一回いい？』
ラ「え？あ、うん。Aちゃんがマネージャーになってくれるなんて嬉しいって…」



…あぁ、そうか、そう言うことね。



『おい、滝沢』
滝「お前、仮にも副社長だぞ」
『くっ、滝沢バカ社長』
滝「なめてんな」


こんな私を見ても、顔色一つ変えないこの男は相当な策略家らしい。



『…なんでラウール君にマネージャーになる事が伝わってるのかな？』
滝「なんでって…昨日伝えたから？」
『…どうして本人の意思関係なしに伝えるかな？』
滝「じゃないとお前やらないだろ」
『…やるわけねぇだろ、マネージャーなんて』



逃げてやる。このままここにいたら強制的にマネージャーをやらされるに決まってる。ドアに手をかけようとした時、



ラ「…え。Aちゃんやってくれないの？」
『うっ』


悲しそうに目をうるうるさせている天使…


ラ「ねぇ、やってくれるよね？」


ラウール君の目には一筋の涙が光った。



『…やります』
滝「よし、決定だな」



…うぅ、昔から可愛い男子に弱いのよ私。
俯いているラウール君に近づいたその時…



ラ「こんなんで落ちるって…Aちゃんって案外ちょろいんだね♪」




…あぁ神様。私、早まったのかも知れません。

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