君は"元"メンバー〈Snow Man〉『完』

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深「Aー！」



佐「A今度さぁ、このアニメ…」



岩「このチョコ…やる」



舘「このお菓子作ってみたんだけど…」



渡「…あのさぁ、この化粧品すごい肌に浸透するから使え」



マネージャーになってから1週間、
私の周りは確かな変化が起きていた。



『…なんなの、一体』



腫れ物に触るかのようにどこか気まずそうだったメンバーは、昔のように、いや昔よりももっと私に絡んでくるようになった。



…まだどこか気まずそうなのは阿部君だけ。
まあその理由は、考えなくてもわかるけど。



ラ「…ぶつぶつ何言ってんの、Aちゃん」
『…うわっ、ラウール君』
ラ「違う、ラウちゃんでしょ」
『…あぁ、ラウちゃん』


いつの間にか隣にいたラウちゃんは、
私がロビーの椅子に座ると隣に腰掛けた。



ラ「どうせみんなに絡まれすぎて、ウザいとか思ってるんでしょ？」
『…なんでわかるの？』
ラ「だって提案したの僕だから。避けられても強引に絡めば仲良くなれるんじゃないかって」


…余計な事を。


『なんでそんな事言ったのよ』
ラ「だって…面白そうだから」
『相変わらず悪魔なのね』



…なんかこの子、タッキーと同じ匂いがするよ。



ラ「でもさ、成功だったねこの作戦」
『え？』
ラ「だって、ほら。」


ラウちゃんの長い手が伸びてきて、私のほっぺをぷにっと潰す。



ラ「…嬉しいのバレバレだよ？」
『なっ』
ラ「久しぶりにみんなと話せて、嬉しかった？」
『…あんた…生意気』
ラ「現役高校生なんてみんな生意気でしょ？」



睨んでも、ラウちゃんは楽しそうに笑ってるだけ。
….でもね、自分でも気付いてるんだ。



…苦しいくらい嫌いなはずなのに、
こうやって私に向けられるみんなの視線とか笑顔が
やっぱり懐かしくてどこか愛おしいって事に。

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