メンバー全員、片想い2〈SnowMan〉

やっぱり君が好き ページ27

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佐久間side


『え？なんで？』
佐「なんでって…え？」


今日は待ちに待ったAとの撮影の日。ずっと前からどこに行こうかな、なにしようかな、そう頭を悩ませてきた。


佐「…水族館好きじゃない？」
『いや、好きだけど』
佐「じゃあ、行こうよ、水族館」


提案した場所は水族館。やっぱり定番のデートコースって言ったらここしかない、そう思って決めたのにAはちょっとだけ不機嫌そうだった。


『ねえ、私が行きたい所連れてっていい？』
佐「えっ？ちょ、A！」


思いっきり手を引っ張られて、どんどん前に足を進めるAに引っ張られるように付いていく。「ちょ、どこいくの？」なんて聞いても、『秘密』そう笑うAの笑顔に胸がぎゅーっと締め付けられた。



佐「…え、ここって」
『さっくんと行くならここしかないでしょ？』


着いたのは某アニメショップ。


佐「…デートで…ここ？」
『うん、ダメ？』
佐「ダメじゃないけど…むしろいいの？」


『もちろん』そう笑うAは、鞄からゴソゴソとアニメや漫画のキャラクターが書かれた本を取り出す。


『絶対ここだなって思って勉強してきたんだよ？』



…ああ、俺。やっぱりAがたまらなく好きだ。



優しくて明るくて人気者で、そんな君に俺はいつから恋をしていたんだろう。たぶん、自分が気づくずっと前から俺はAに夢中だった。スタッフさんとか、カメラマンさんとかだって沢山いるのに…


…君を抱きしめたのは伝えたい事があったから。


『…さっくん？』
佐「…ねえ、A」


ぼそっと呟いた言葉に、Aの瞳が一瞬揺れる。


…俺、Aを好きになってよかったって心から思うよ。

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