なんなの、あれ ページ3
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舘「翔太、イライラしすぎ」
翔「別にイライラしてない」
舘「はぁ…ならその貧乏ゆすりやめてよ」
翔「まじでなんなの、あれ」
「やっぱり、イライラしてるじゃん」と隣にいた涼太のため息が聞こえてくるけど、誰だってあんな光景みたらムカつくだろ。
翔「あの2人ってあんな仲良かった?」
騒がしい楽屋の中で、目黒がAにべったりになってもう1週間。つい最近まで、2人で話してる事すら見慣れない光景だったのに。
舘「最近帰りも一緒みたいだしねぇ」
翔「はぁ?!」
なにそれ、初めて知ったんだけど…。
「2人揃ってみんなが帰った後に、楽屋出てるよ。俺もたまたま見ただけだけど」って笑う涼太の顔も少しだけ険しくなっていたけど。
あぁ、そうか。いつもすぐ帰る目黒が最近遅くまで楽屋に残っていたのも、飯に誘っても断られるのもそういうことね。
翔「…付き合ってんの?あの2人」
舘「さあ?」
翔「いや、それはねぇか」
だってこの前、Aはふっかが好きって言ってたんだぞ?
舘「気になるなら聞けばいいのに」
翔「聞けるかよ….」
「でも、まあ」そう話し出した涼太の目線は俺と同じように並んで座る2人の方に向いていて、
舘「付き合っては無いと思うけどね。ただ…」
翔「ただ…?」
"目黒もAも伝えたんじゃないかな?自分の気持ち"
…もしかして、涼太はとっくに知ってたのか?
翔「涼太、気付いてたのかよ」
涼「なんとなくだけどね」
もし仮に、Aがふっかに気持ちを伝えたとして…。好きな人がいるふっかがそれに答える事はしない。そこにたまたま目黒が"好きだ"と伝えたとしたら…
翔「うわっ!まじありえねえ」
そう考えるとあの2人の距離感の辻褄があってしまう。
舘「俺らってさ…タイミング見すぎてたのかな」
涼太の言葉が胸の中に深く深く沈んでく。
"恋愛はタイミングがすべて"なんてよく言ったものだと思う。タイミングを見計らっていたはずなのに、そのタイミングを逃すなんてありえねぇ。
翔「ふん。だったらもうタイミングなんて気にしねぇよ」
ガタンと椅子を揺らして立ち上がり、俺の足は2人の元へと向かっていた。
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YUME(プロフ) - riri_purukawaさん» コメントありがとうございます(^_^)泣いてしまったなんて…嬉しくて私が泣きそうです(。-_-。)笑続編に移行しますが、そちらもどうぞお願いいたします!! (2020年8月15日 23時) (レス) id: de8f33b569 (このIDを非表示/違反報告)
riri_purukawa(プロフ) - さっくんとのデートのとこで泣いてしまいました(;o;) (2020年8月15日 17時) (レス) id: be778bbdda (このIDを非表示/違反報告)
YUME(プロフ) - 玲さん» コメントありがとうございます(^_^)切なすぎて…ってお言葉嬉しすぎます( ^ω^ )これからも更新頑張るので、ぜひ楽しんでお読み頂けると嬉しいです(*´-`) (2020年8月15日 12時) (レス) id: de8f33b569 (このIDを非表示/違反報告)
玲 - なんかもう切なすぎて……………こっちが泣きそうです…もう誰落ちでもいいから主人公が幸せになったらな、なんて思いながら見てます!こらからも頑張って下さい!!!! (2020年8月14日 22時) (レス) id: f20013ee9d (このIDを非表示/違反報告)
YUME(プロフ) - りなさん» コメントありがとうございます!!私も書きながら、誰と幸せになるのか悩んでしまいます(。-_-。)みんなに幸せになってほしい(。-_-。)これからも楽しみにしていただからように頑張ります!! (2020年8月11日 21時) (レス) id: de8f33b569 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:YUME | 作成日時:2020年7月31日 13時