メンバー全員、片想い2〈SnowMan〉

彼にも彼の思いがある ページ16

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深澤side



美「深澤君、待たせちゃった？」
深「いや、全然待ってないっす」


彼女は、都築美咲さん。俺が何年も前から憧れてた人。一歳年上で、大人の色気もあるし少女みたいな可愛さもある。一目惚れ…だったんだと思う。


美「どこいこっか」
深「あ、俺レストラン予約したんで…」
美「本当？うれしい」


天使のような笑顔を向けてくれて、思わず目を逸らした。メンバーとか後輩とかなんて連れて行けないようなちょっと背伸びしたレストラン。彼女の為に予約したのは、俺がこの恋に本気の証拠。


バラエティ番組で共演して、さらには連絡先までゲットできて、こうしてデートもできて…隣を歩く彼女を見ると自然と頬が緩む。


…あぁ、俺幸せだわ。


いつか、もっと彼女に近づけたらもっと有名になったらこの思いを伝えてもいいのかな？なんて…


美「こんな所知ってるなんて、さては深澤君女の子の扱い慣れてるな？」
深「いやっ、まじでこんなちゃんとしたした所初めてっすよ。だから…緊張してます」
美「ふふ、あの…Aちゃんだっけ？連れてきてあげたりしないの？」
深「Aは…妹みたいなもんだから」


決まって2人でご飯に行くときは、よくある居酒屋チェーン店だし。"女の子"そう意識したのは本当に最近。


美「あ、そう言えばね…私Aちゃんに似てるって言われるよ？」
深「え？」
美「結構昔からね、よく言われてた」
深「…そうっすかね？」



…似てる…か？ふふ、と微笑む美咲さんの笑顔は、何となくだけどAを思い浮かべさせて。でも、やっぱり全然違う。



深「Aはこんな大人っぽくないっすよ」



いつまで経っても俺の中でAは、まだ10代のあどけない姿で止まってるんだ。

喧嘩するほど仲がいい？！→←見間違い…だよね？

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