メンバー全員、片想い2〈SnowMan〉

心配しなくても好きになる事は無いから ページ11

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『あんな態度取るのやめてよね』
目「んー、ごめん」


家のソファーでくつろぐ目黒にコーヒーを入れ、私もその隣に座る。まったく、反省してるんだからしてないんだか…


『ふっか戸惑ってたじゃん。あんな対抗心だしてさ…私はもうふっかに振られてるんだからさ』
目「そうだけど…」


告白をされたあの日から、目黒が私を好きだって思いは苦しいほど伝わってくる。その気持ちを知って、突き放さない自分はずるいと思う。でも、ちゃんと向き合いたいって思ったんだよ。


『目黒の事…ちゃんと向き合うって言ったでしょ？』


私にできる最大限で、目黒や他のみんなの事をちゃんと考える。でも、ふっかを忘れるにはまだ時間が足りない。



目「…わかってる。ちゃんと考えてくれてるのは」
『じゃあなんでっ』
目「…ふっかさんがいつかAの事を好きになるんじゃ無いかって」


私を見つめた目黒は、綺麗な二重の目をほんの少し濡らして不安そうに揺らしてる。その目は冗談を言ってるように見えなくて、私の口からは乾いた笑いが溢れ出した。


『…そんな心配しなくても、ふっかが私を好きになってくれる事はこの先ないよ』


悔しいくらい悲しいくらい、そんな事はわかってる。好きになるなら、とっくに私を好きになってると思う。でも、そうじゃないから私は振られたんだよ。


『だからね、ふっかを困らせる事はしないで』


誰よりもSnowManを想ってるふっかだから…困らせる事はしたくない。ふっかが思い描く、理想のグループを壊したくない。それが私にできる、ふっかへの唯一の事になってしまったから。



目「…わかった」


そう言った目黒の目は、まだ納得してないみたいだったけど。それでも、笑顔を見せてくれたから少しは伝わったんだと思う。

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