メンバー全員、片想い〈SnowMan〉

私にできる事 ページ26

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無事撮影が終わり、1人私服に着替えながら考えた。目黒の"好き"が本当だとしたら、私はなんて答えればいいんだろう。


恋愛対象として見た事は1度もない。
でも、すごくすごく大切なメンバーで。


「返事はすぐにじゃなくていいから、」そう言って楽屋に戻る目黒の背中がはっきりと浮かんでくる。どうしたら傷つけずに済む？どうしたら、今までの関係を保っていられる？その答えがわからないんだ。


"ふっかに告白しないの？"


"しないよ、絶対無理だし。したら今の関係が壊れちゃうでしょ？"


昔、照に言われたこの言葉。関係が壊れるのが怖くて、もう笑顔を向けてもらえなくなるのが嫌で私はここまでふっかの"妹"を手放すことができなかった。



…じゃあ、目黒は？



同じメンバーでこれから先もずっと一緒にいるのはわかっているのに。それでも伝えてくれた目黒に私ができる事。


その答えは1つしかなかった。


バックを持って足早に楽屋を出る。



コンコン、



「はーい」と中から聞こえてきて、私はその扉を開けた。私の姿に驚いた顔をした目黒を真っ直ぐに見つめる。



『返事…しにきた』
目「随分と、早いね」



はぁ、とため息をつく目黒はきっと私がこの先何を言いたいかがわかってる。



目「聞かせて、返事」

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