好きだったのか？ ページ20
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勢いで楽屋を飛び出してきたけれど、特に行く当てなんてなくてロビーの自動販売機の近くを意味もなくうろついた。
"今回はまじで惚れてる…かも"
頭の中に浮かんでくるのは、熱を帯びた顔でそう言ったふっかの言葉。
…最初から叶わない事はわかってたじゃん。
いつだって私はふっかの"妹"で、その位置が変わった事なんて1度もない。この先、変わるなんて思った事もない。
『……ぐすっ』
わかっていたはずなのに、どうしても胸が苦しい。痛む胸を必死に手で握ってみても、その痛みが和らぐ事はなかった。
もう少し、ふっかと出会うのが遅かったら。"妹"なんて感じさせないくらい大人な女だったら。なんて考えて見たけれど、それでもきっとふっかが私に振り向く事は無いんだと思う。
翔「A？」
『、っ』
不意に名前を呼ばれて、頬を伝っていた涙を必死に隠す。「どうした？」そう顔を覗き込んでくる翔太に、目にゴミが入っちゃって…なんて言い訳をしてみたけどきっとそんな嘘なんてバレているだろう。
翔「…もしかして」
翔太の手が私の腕に伸びて、目の前に翔太の胸板が当たる。
翔「…ふっかの事…好きなのか？」
『っ、』
こういう時の翔太は、誰よりも鋭いと思う。それはきっと、適当に見えてみんなの事をちゃんと見てるからだろうけど。だから、適当な誤魔化しは通用しないと思った。
『…そうだよ』
ぎゅっと翔太の腕に力が入って苦しいくらい抱きしめられる。その腕は少しだけ震えているように感じた。
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YUME(プロフ) - 杏奈さん» コメントありがとうございます(^^)杏奈さんも片想い歴が長いんですね！私もそうで、書いていて感情移入してしまいます（笑）他のメンバー達もこれからぐいぐいと行かせる予定なので、楽しみにしていてください！これからも更新頑張ります(o^^o) (2020年7月28日 22時) (
レス) id: de8f33b569 (このIDを非表示/違反報告)
杏奈(プロフ) - はじめまして。ふっかさんにずっと片想いする主人公、私も片想い歴か長いので共感しながら読みました。文章が素敵で引き込まれます。他のメンバーからのアプローチも楽しみです！これからも更新頑張って下さい！！ (2020年7月28日 21時) (レス) id: aadbdb729c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：YUME
| 作成日時：2020年7月27日 20時
