メンバー全員、片想い〈SnowMan〉

覚悟はしていたけど ページ17

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『おはよー』


次の日、新曲の振り付けの為メンバー全員が事務所に集まった。いつも騒がしい楽屋だけど、ちょっとだけ違和感を感じたのはふっかを取り囲むようにみんなが集まっていたからで。



『…なに？なんかあったの？』
岩「…A」



照の心配そうな顔に、胸の奥がざわざわと激しく動く。みんなに囲まれたふっかは、どこか嬉しそうに携帯を抱えていて一歩、また一歩と近づいた。



『おはよ、みんな』
ラ「あー、Aちゃんおはよ！ちょっと聞いてよふっかさんが！」
佐「にゃはは！ふっかが浮かれてんの！」
深「ちょっ、おい！」



…これ以上は聞いちゃいけない。


私の体は確かにそう感じていたはずなのに、視線は真っ直ぐふっかを捉えていた。



『…いいことでもあった？』
深「おー…その…」



ふっかの白い頬がほんのりと赤く染まっているのがわかる。



舘「ふっかがずっと好きだった女優さんと連絡先交換したらしいよ」
翔「あー、昔から言ってた子？」



…昔から好きだった女優？連絡先を交換？



深「おい！全部言うなよ！」



そう言いながらも、嬉しそうに笑うふっかに胸がチクチクと痛み出す。



深「悪いな、A！俺の方が先に、恋愛解禁しちゃうかも…なんて…」
目「うわ！なんすかその余裕！」



周りの音が一気になにも聞こえなくなる。目の前では確かにみんなが騒いでいるのに、頭の中がガンガンと何かで叩かれているような…。



深「…A？」

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