メンバー全員、片想い〈SnowMan〉

強気なのは君だから ページ12

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しばらく走って着いた海沿いで、車は止まった。
真っ暗な夜の闇の中、海の音が車の中にいても聞こえてきそうなくらい静かだった。



目「…恋愛解禁するの？」
『え？』
目「言われたんでしょ？滝沢君に」
『うーん』



恋愛解禁って言われても、これまで私だって恋愛をしていたわけで。ただそれが一方通行だったから。



『解禁って言われても今までと変わらない気がする』



今まで通り、私はふっかを好きだと思うし、ふっかは私を妹として見続ける。なにも変わらない、きっと。



『恋愛ってさ、両思いだけじゃないからさ』



私みたいな片想いだって立派な"恋愛の形"だから。



『だから今までと変わらないよ』



隣に座る目黒にそう笑いかける。前をずっと見ていた目黒は、ちょっとだけ顔を歪ませた気がして眠いのかな？なんて。



時計を見るともう少しで日付が変わりそう。



『ねえ、そろそろ帰ろ』



そう目黒の顔を隣から覗き込む。



目「俺は変わってほしい」
『…目黒？』
目「今のままじゃ嫌だから」
『ちょ、なんの話？』


突然変な事を言い出した目黒。不思議に思っていた私の手を目黒は包むように握りしめた。


『ちょっと、』
目「恋愛解禁の相手、俺じゃダメ？」
『…は？』



ゆっくりと繋がれた手から、目黒の真っ黒な瞳に視線を移していく。交わった視線に揺れた目黒の瞳にグッと吸い込まれそうになった。

そんな君に恋してるんだ→←ラジオの後に…

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