メンバー全員、片想い〈SnowMan〉

ラジオの後に… ページ11

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目「なあ、一緒に帰らねえ？」
『…別にいいけど』


その日の夜ラジオ収録が終わり、帰り支度をしていた私に話しかけてきたのは目黒。



『あ、じゃあ阿部ちゃんも一緒に…』


3人での収録だったので、同じように帰ろうとする阿部ちゃんに声をかけた。振り向いた阿部ちゃんは、1度目黒に視線をずらし、再び私に視線を合わせる。



阿「んー…今日は遠慮しとこうかな」
『そ、そっか』


…目黒と2人かぁ。



別に、嫌いなわけじゃない。大事なメンバーだと思ってるし。でもね、同い年ってこともあってかどうしても目黒には対抗心みたいな物をもってしまう。



目「A、今日車？」
『違うけど…』
目「俺車だから、送ってく』


車の鍵を指でくるくると回し、先を歩く目黒の後を黙ってついていく。


目「乗って」



目黒の車に乗り込むと、綺麗なんだけどちょっとだけ荒れてる車に思わず笑ってしまう。



『目黒はやっぱり目黒だ』
目「は？なにそれ」
『この車に乗ると、目黒の地層バックの理由がわかるよ』



食べかけのグミの袋とか、雑に置かれた私物とかね。



車を走らせると、「ちょっとだけ、ドライブしよ」と聞こえてきた言葉に頷いた。



…照以外の車に乗るのなんて久しぶりだな。



静かに流れる洋楽を聴きながら、変わっていく景色をぼんやりと眺めた。

強気なのは君だから→←嬉しいはずなのに…

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