149話［過去編］ ページ27
.
『……………』
？「Aちゃん、起きて」
『………んん…』
朝を迎えたのか…
カーテンの隙間から光が差し込んでいる
少し柔らかい感触が自分を包んでいて
ベットにいるという判断をした
……私、どうやってベットまで来たんだっけ
ていうか上から声がするし息苦しいし
…上を向くとあの胡散臭い笑みを浮かべた黒髪が隣に寝ていた
真「おはよう。よく眠れた？」
取り敢えず膝蹴りをかましておいた
黒髪がベットから落ちたけど気にせず目を閉じる
真「いてて…酷いなぁ…」
『…とーさんが寝込みを襲う奴には
容赦なく膝蹴りかませって言ってた』
真「…バイオレンス…
…ベットまで運んだの俺なんだけどなー…」
『え。
…………くそが、…アリガトウ』
此奴に礼を言うのもなんか嫌だけど
かあさんが感謝の気持ちはちゃんと述べた方がいいといってた
…本当に、嫌々だけど、礼は言えたし
帰ったらかあさんに撫でてもらお
真「前半の呟きがなかったら素直に喜べたかな」
蜻「二人ともおはよ！
朝ごはん用意したけど…ご飯とトーストどっち？」
『トースト』
真「ご飯で」
蜻「じゃー揺くんは着替えて降りてきて、
Aちゃんには服貸すから一緒に来てね」
『あ、はい』
蜻「かんわい…っ！！
小さい頃の服取っといてよかったー！
あ、ちょっと裾ほつれちゃってる
直すから待ってね」
蜻蛉さんが幼少期に来ていたという
服を試着するとサイズがピッタリだった。
『…こーいう服着るの、初めて』
蜻「え」
『いつも、ズボンかスモックだから』
蜻「えー……縁利…Aちゃん
女の子なんだよ…？流石に……うーん……」
蜻蛉さんは困ったような声を出しながら
素早く服のほつれを直していく
蜻「…よし！できた、」
『…さっきの、洋服…ズボンとかスモックは…
私が着たいって言ったの。このひらひらした服は鬱陶しいから』
蜻「う、鬱陶しい……あ、Aちゃん、
服にも名前があるんだよ。知ってた？」
『…？知らない』
蜻「上の服がブラウス。
こっちの下の服がフレアスカートっていうんだよ」
『………へー…』
…ごめんね蜻蛉さん。
ハッキリ言ってどうでもいい。
人間て興味がなくなったら聞く気も失せるんだな
そう思いながら靴下を自分の足に通した
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 463人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
潮来(プロフ) - moeさん» コメントありがとうございます。あの過去編を乗り越えてコメントまでしてくださるなんて……！続編も頑張ります！もう少しだけお待ちを…！ (2018年4月20日 23時) (
レス) id: ec5387fe16 (このIDを非表示/違反報告)
moe(プロフ) - 続編楽しみ、、 (2018年4月20日 19時) (レス) id: 32c275f53e (このIDを非表示/違反報告)
潮来(プロフ) - 無希さん» 下書きの方の薬ちゃんのアホ毛をキラキラした目で見つめる夢主さんがすっごい好きですw有難く書かせていただきます！！ (2018年4月16日 23時) (レス) id: ec5387fe16 (このIDを非表示/違反報告)
無希(プロフ) - 潮来さん» いやいやそんな…ほんと申し訳ないです…三枚のうち2枚はモノクロですし…雑だし…えっ、桜坂さんも描いて下さるんですか！？全然良いですよ！むしろ良いんですかありがとうございます！！いくらでも待ちますからお願いしまする！！ (2018年4月16日 8時) (レス) id: 3bf93b4eb7 (このIDを非表示/違反報告)
潮来(プロフ) - 無希さん» 麗しすぎて目が浄化されました。ありがとうございます！！…その、提案なのですが…コラボ絵、私も書かせていただいてもよろしいでしょうか…………改めて来て下さりありがとうございました！！ (2018年4月15日 20時) (レス) id: ec5387fe16 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
