怪 盗 少 女 。4th

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ロ「すみません。僕とダークアイさんで
スカイジョーカーのシステムを少しハッキングさせて貰ったんです」



『…サプライズにどんだけ力入れてんのよ』




今度は私が呆れ顔になりながら溜息を吐く番だった。





それから、次々と運ばれて来るハチ特性カレーやら、
ダークアイが作るシチューやらを皆で囲んで食べていると




突如、スカイジョーカーの扉が
勢い良く開き、中から見覚えのある白いマントが覗いた。



ク「あっ、お爺ちゃん！
もう、飾り付けが終わったら直ぐ何処か行っちゃうんだから…」




シル「すまんのう、ちょっと急用が入ってしまってな
ってあーッ！何わしを置いて食べてるんじゃ！」



『んっん んんん んんんん(だって師匠居なかったじゃない)』



シル「仕方ないじゃろ！急用が入ったんじゃから！」



『んんんむっんんん(急用って何よ)』



シル「………」



すると、師匠は1つ小さく咳払いをして
私の元に小さな箱を差し出した。



『…？これ…』



シル「…誕生日プレゼントじゃ」



師匠のその言葉に驚き
私はカレーを食べる手を止めて箱を受け取り

プレゼントのリボンに手を掛けた。




『…、ブローチ？』



シル「前に、一人前の怪盗の証に
それと似た物を上げたじゃろう？

それも古くなってきたかと思ってな」



『師匠……』



今付けていた古いブローチを
丁寧に外し、新しく貰ったブローチを付けてみる



『…似合ってる？』



シル「…あぁ、似合っておるよ」



そう言って師匠は優しげに微笑み
私の頭に手を乗せた。




古い方のブローチをケースに仕舞い
新しい方のブローチを少し触ってみる


…なんか、こういうのそわそわするわね



ﾛｰｽﾞ「はい！じゃあ次私とお兄ちゃんの番ね！」



シ「な、何で俺まで」



ﾛｰｽﾞ「…お兄ちゃん、素直じゃないんだから
何か切っ掛けが無いと最後までAにプレゼント渡せないでしょ」



ローズが不満げにそう言うと
シャドウは図星を突かれた様に押し黙る



ﾛｰｽﾞ「はい！どうぞ！」



『有難う……香水？』



ﾛｰｽﾞ「うん！お店で嗅いでみたんだけど
この香り、 Aに似合いそうだなって」



試しに少し手に吹き掛けて見ると
柔らかい花の様な香りが漂った。




『…アイリス？』



ﾛｰｽﾞ「…！正解！凄い…なんで分かったの？」



『…勘？』

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