153話 ページ40
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『はーっ、…はーっ、…あんの野郎…
後で覚えときなさい…』
そうジョーカーは息を切らしながら
あの野郎(フランク)へ恨み言を吐いた。
水飲み場へ着くと、先程まで走っていた
囚人達が疲弊しきった表情で倒れている。
その様子を見渡しながら
Aは水飲み場へと近付く、
『此処に居たのね、ハチ。』
ハ「この水飲みにくいっす…」
『水…?』
ハチに指を差されるまま
水道の蛇口へと目線を移すと、そこには
何らかの故障だろう、
やたらと水が飛び出す勢いが強い蛇口が目に止まった
『あー、偶にあるわよね。そういう の___』
自らの言葉が途切れる。
何かに気付いたAが目を見開き
バッ、と効果音が付きそうなくらい早く
蛇口のバルブに手を当て、ガチャガチャと外し始める
ハ「ジョーカーさん…?」
ハチの疑問の声が耳に届かないくらい、
ジョーカーの気分は高揚していた。
バルブを取り外し終わり、
次に蛇口の取っ手…ハンドルを取り外した。
そして、蛇口の中へ
しまい込んでいた
上に昇る太陽にそれを透かした。
『ムーンリング…!!発見よ!』
ハ「えぇっ!?」
『まさかこんな所にあるなんてね…』
ハ「凄い!流石ジョーカーさん!
っじゃあ!とっとと此処から逃げましょう!」
『…えっ、』
…その一言に、先程一気に表情へ
光が差したハチの顔が曇り始める。
恐る恐る、ジョーカーへ言葉を投げ掛ける
ハ「…ま、まさか、脱出方法考えて無かったとか…」
『……はは、』
…ジョーカーが気まずそうに洩らしたその笑い声に
ハチは不本意ながら全て察してしまった。
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カフェオレ。(プロフ) - reichanさん» 数年後またいでからのコメント返信失礼致します…!!光栄の至りッ!!申し訳ございません。遅ればせながらパスワード関連の事情を怪盗少女。6th 50ページにて記載しております。お手数ですが拝謁のほどいただけますと幸いです!コメントありがとうございました! (2022年6月1日 4時) (レス) id: 976745b1c2 (このIDを非表示/違反報告)
カフェオレ。(プロフ) - 刹那さん» 暖かい声援なほど、本当に嬉しい限りです…!長らくコメント返信のほどを怠ってしまい合わせる顔も持ち合わせていない私ですが、折り目として申し上げる所存です。遅ればせながら、怪盗少女。6thにてパスワード関連の旨を記載いたしました。拝謁いただけると幸いです (2022年6月1日 4時) (レス) id: 976745b1c2 (このIDを非表示/違反報告)
reichan(プロフ) - 見てて!とても面白くて毎日楽しみです。2,3のシリーズのパスワードって教えて頂けることは可能ですか? (2021年10月8日 0時) (レス) id: 6782e5c62a (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 続き楽しみにしてます。更新頑張ってください。後、パスワードが分からなくて2と3が読めてないんですが教えてもらえませんか? (2021年8月29日 10時) (レス) id: 4a3ea27242 (このIDを非表示/違反報告)
潮来(プロフ) - アニマトロニクスさん» コメントありがとうございます!完結までまだまだ遠いですが、これからも何卒見守っていてくださると嬉しいです…! (2019年2月1日 1時) (レス) id: ec5387fe16 (このIDを非表示/違反報告)
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