152話 ページ39
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フ「お前、怪盗だとか言ってたな」
『えぇ、奇跡を起こす
フ「態々 署長にこんな物出して挑発するなんて馬鹿だぜ」
こんなもの、とフランクがジョーカーの前に差し出したのは
今朝、あの署長に破られてしまった予告状だった。
テープでベタベタに修復された
Aは些か不意を突かれた様に目を見張った
『それ……態々直したの?
…予告して盗む。それが怪盗よ』
フ「ハハハハっ…!ほんっとうに馬鹿だな。
気に入ったぜ 怪盗、実はな、10年前…
昔、ニックと俺は隣同士だったんだ」
『へぇ、そうだったの…』
フ「惚けた奴だった…楽しい男だったよ
…でも奴は、何も持っていなかったぞ?」
そう言われるとジョーカーは考え込む様に
顎に手を当て、暫しの間口を閉ざした。
『…いや、ニックは…絶対にこのデモンズヘブンの何処かにお宝を隠しているわ』
フ「馬鹿な。どうやって持ち込んだって言うんだ」
『……推測だけど、ニックは自首する前に
指輪を飲み込み、後に吐き出した…とか』
フ「腹の中に隠してたって?
そいつは…、いや、考えたこともなかったな」
『聞かせて。この際なんでもいいから。
ニックは…いつもどんな感じだったの?』
フ「…そうだな、…彼奴は体力が無くて
運動場でいつもへばって倒れてた。弱っちくて
何度も医療部屋に運ばれてったな。」
『ふぅん…、…体力が無くて…ねぇ』
ジョーカーが再度考え込んでいると
フランクがコンクリートの上から立ち上がる。
フ「…そろそろ看守の野郎が見回って来る頃だろ
おしっ、先に戻るぞ!
…サボってるのがバレたら
あの署長に殴られっから、まぁ精々気を付けな」
そういうや否や、フランクは
ジョーカーへ背を向けて全速力で走り出した。
…去り際にとんでもない事を吐き捨てて、
『…はぁっ!?ちょっ、待ちなさいよ!!』
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カフェオレ。(プロフ) - reichanさん» 数年後またいでからのコメント返信失礼致します…!!光栄の至りッ!!申し訳ございません。遅ればせながらパスワード関連の事情を怪盗少女。6th 50ページにて記載しております。お手数ですが拝謁のほどいただけますと幸いです!コメントありがとうございました! (2022年6月1日 4時) (レス) id: 976745b1c2 (このIDを非表示/違反報告)
カフェオレ。(プロフ) - 刹那さん» 暖かい声援なほど、本当に嬉しい限りです…!長らくコメント返信のほどを怠ってしまい合わせる顔も持ち合わせていない私ですが、折り目として申し上げる所存です。遅ればせながら、怪盗少女。6thにてパスワード関連の旨を記載いたしました。拝謁いただけると幸いです (2022年6月1日 4時) (レス) id: 976745b1c2 (このIDを非表示/違反報告)
reichan(プロフ) - 見てて!とても面白くて毎日楽しみです。2,3のシリーズのパスワードって教えて頂けることは可能ですか? (2021年10月8日 0時) (レス) id: 6782e5c62a (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 続き楽しみにしてます。更新頑張ってください。後、パスワードが分からなくて2と3が読めてないんですが教えてもらえませんか? (2021年8月29日 10時) (レス) id: 4a3ea27242 (このIDを非表示/違反報告)
潮来(プロフ) - アニマトロニクスさん» コメントありがとうございます!完結までまだまだ遠いですが、これからも何卒見守っていてくださると嬉しいです…! (2019年2月1日 1時) (レス) id: ec5387fe16 (このIDを非表示/違反報告)
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