怪 盗 少 女 。4th

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『っうわ！？……っ痛…何なの本当…』



ﾎﾞｽﾝ、と音がして少しの衝撃が来る
…恐らくソファーに落とされたんだろうけど



自分の部屋で閉じ込められたかと思ったら


次は落とし穴…？
良く分からないけど、馬鹿にされてる感が否めないわ…




「ジョーカー！？もうアレを解いたの…！？」

「っお兄ちゃん！電気消して！早く！」






ﾊﾞﾁﾝ




『…は？』



状況整理をする間もなく
私の視界は暗転した


っていうか…



『今の声…クイーン？ローズまで…
…お兄ちゃんって事は、シャドウも来てんの？！』



目が慣れない暗闇の中で
問い掛けるも 辺りは静まり返ったまま




『っあぁもう！電気どこ！？』




取り敢えず、今座っているソファーは
キッチンに置いてあるソファーの感触だから…



電気のスイッチのある場所へと
壁伝いに近付く。スイッチの手応えを感じ




明かりを付けた___瞬間、





「「「「happy birthday！！」」」」





クラッカーの乾いた音と共に
そんな大声が私の耳を劈いた。



キーン、と耳鳴りをさせながら
私は瞬きを何度か繰り返す




『………アンタら何してんの…？
スペードまで…………、……？』



ス「……やれやれ、本当に分からないのかい？」



『………、……？』



………考えに考えた結果、…思い当たる節がない為
首を傾げるとスペードは分かりやすく溜息を吐く


近くに居たクイーンも
呆れた様な表情をして口を開いた。



ク「…もう、今日は12月11日！
…Aの誕生日でしょう？」




……………、
…………………………。




『…言われればそんな気がする』



ク「っ、アンタねぇ…」



ハ「どうぞジョーカーさん！本日の主役の席っす」



ハチに進められるまま
指定された席に座らせられる



…本日の主役っていうか…
いつもの私の席だっつの…



ﾛ-ｽﾞ「Aって今日が誕生日だったのね
何歳になったの？」



『………14か15？』



シ「何で疑問形なんだよ…」



『覚えてないからよ

……で、何となく分かってるけど
私を部屋に閉じこめたのってアンタら？』



ク「そうよ。折角ならサプライズにしましょうってローズが提案したの」



ﾛ-ｽﾞ「吃驚した？」



『ある意味ね…、…どうやって私をあの部屋に閉じ込めたの？』



そう問い掛けるとダークアイが反応を示す
テーブルに置いてあるカップに紅茶を注いでいた途中だった為

反応を示した途端
少しだけ紅茶を零してしまっていた

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