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「大晴っ、」
大晴「A…」
「ごめんな?からかいすぎたな。」
大晴「っちゃうねん。俺があいつに嫉妬してただけやからっ。」
「大晴泣かんといて。」
大晴「泣いてへんわっ!アホか!」
そんなん言いながらポロポロ涙出てる大晴。
「もーー笑」
大晴「もーーーー笑 泣かすなってっ笑」
「泣かしてへんわ!笑」
そんな時、大晴が私のことを包み込んだ。
「大晴っ…?」
大晴「Aありがとうな。」
「ふふっ笑 どうしたん?」
やけに弱々しい大晴が愛おしくて、私も大晴の背中に腕を回す。
大晴「俺さっ、あのっ、」
「ん?」
大晴「そのさっ、お前のことっ、」
「うん。」
大晴「好きやで。」
「え…?」
大晴「だから、幼馴染とかやなくて、普通に好きやねん。」
ギュッと抱きしめる力が強くなる大晴。
私は、大晴もせーちゃんも好きで、
今は恋愛かなんてわからへんけど。
この関係が壊れちゃうのが嫌で、
大晴「わかってる。まだ答え出さんでいいしっ!」
「いいん…?」
大晴「おうっ!これから俺頑張るしっ!」
「ありがとう。」
大晴「おうっ!ええよええよ!勉強も、恋もちゃんと一位目指せるように。」
「大晴すごいな。かっこいい。」
大晴「っえ!ほんま?!」
「うん笑」
大晴「なぁA〜。」
「ん?」
フッと笑った大晴が、私にそっと口付ける。
大晴「っ…」
「んっ…たぁい」
大晴「…好きっ…」
_ガチャ
晴太郎「え。」
大晴「へ、、」
「うあっ!!」
せーちゃん入ってきた。
大晴にキスされて頭真っ白やのに。
晴太郎「ちょ、大晴だけずるいって!!俺も!!」
「ど、ど、ど、どういうこと!」
大晴「むりむりむり!」
晴太郎「俺も無理。Aのこと俺のが好きやで?」
「ちょ、せーちゃん?!」
大晴の腕の中にいた私の後頭部を支えて、
私に優しく甘いキスを落としたせーちゃん。
「せっ…」
晴太郎「A…大晴に絶対負けへんからっ…」
大晴「俺だって負けへんから!!」
晴太郎「いーや、俺のが上。」
大晴「俺のが先にキス貰ったし〜!!!」
晴太郎「は?そんなんしらん!幼稚園時にキスしたし!」
大晴「はっ?!?!」
「もー二人のこと好きやからっ!」
晴太郎「どっちかといえばぁー?」
大晴「俺だけみてやぁ。」
「もー。」
私、今日から大好きな幼馴染に取り合いされるそうです…
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作者名:平野 桃 | 作成日時:2017年7月11日 17時