【ハイキュー!!】男装やめたらモテ期来た。3

【番外編】18歳の俺と ページ16

白「コレで顔拭いてください。」

ありがとネ〜。

渡されたおしぼりで顔を拭く。

やっと元に戻った視界が最初に捕らえたのは、





Aちゃん？

『あ、さとり先輩!!やっと来ましたね!!』

真っ白なベールを被った俺の彼女。Aちゃんの姿。

え、え？何してるのカナ？

『何って…ね？』

瀬「分かってんだろ!!オラ!!」

後ろからえーたくんに掴まれる。

痛いヨ!!肩もげる!!

山「獅音と若利に掴まれる方がよかったか？」

…。

さとりくん、賢いので沈黙デス。

えーたくんに掴まれたまま、太一やけんじろーになにかされていく。

白「…こんなもんかな？」

川「ま、これでいいっしょ。」

太一に差し出された鏡を見る。

写っているのは、髪を全て降ろされ蝶ネクタイを付けた俺の姿。

な、なにすんのさー!!俺のアイデンティティがー!!!!

川「なんでって…結婚式にアレはおかしいでしょ。」

…結婚式？

誰と誰が？

五「ささっ!!こちらへどうぞ!!!!」

今度はつとむに引っ張られ、Aちゃんの隣に行く。

大「それでは、これより紅鏡Aと天童覚の結婚式を始めます。」

ちょっと!?聞いてないんだけど!?てか、なんで結婚式!?

牛「天童。お前は18になった。」

うん！誕生日だからネ!?

瀬「鈍いな〜。Aはいくつだよ。」

16…カナ？

…あ。

そこで俺は気づく。

男性18歳。女性16歳。

日本の結婚が認められる歳。

け、ケド急すぎるヨ!?まだプロポーズもしてないのに!?

山「じゃあ、今しろよ。ほら。」

ええ!?な、なんで…。

『さとり先輩。』

な、なにかな？Aさん。

『私はさとり先輩と結婚したいです。誕生日プレゼントは私ではダメですか…？』

困ったようにフワリと笑うAちゃん。

纏った純白のベールと、薄く青がかった髪が日の光にキラキラと輝く。

ああ。なんて愛しいんだろうか。

ダメなわけ、ないヨ。

俺はAちゃんの前に跪き、Aちゃんの左手を取る。

A。

『はい。何でしょうさとり先輩。』









俺と、結婚して下さい。











瀬「おー。天童と紅鏡…じゃなくて、A。おはよう。」

『おはようございます。えーた先輩。』

えーたくん、おっはー☆

天童覚。18歳。

昨日は俺の誕生日。

そして、もらった誕生日プレゼントは今までのどんなものよりも欲しかったもの。

それは、









俺達の薬指が示してくれている。

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