film40 軽蔑 ページ41
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｢死にたい……恥ずかしすぎて死にたい……｣
スタジアムに到着し、朦朧としていた意識も完全に目覚めたAは、先程までの出来事をつくしから聞かされ、ベンチで項垂れていた。
｢本当に可愛かったなぁ、Aちゃん！杏奈ちゃんの腕に絡みついて、すーきー！って言ってたの！｣
つくしがご丁寧にものまねまで交えながら言えば、Aは、ボン！と湯気がでそうなほど顔を赤くさせると、もう耐えられないと顔を両手で覆った。
｢つくしさん、そのくらいにしてあげてください……じゃないと、Aが立ち直れなくなります｣
Aの肩に手を置き、同情した杏奈がつくしを止めると、自覚はあるのかつくしは、頬を掻きながら
｢ごめんね｣と悪戯っぽく微笑んだ。
モニターに両チームのスポンサーのCMが流れる中、
帝国学園のベンチは不穏な空気に包まれていた。
試合当日にいきなりのスパイクの変更。
更には、正GKの源田を下げ、新入部員の湿川をGKにするという異例の事態に、メンバーだけでなく、雷門サイドも驚きを隠せずにいた。
｢帝国学園はスパイクを変えたみたいだな｣
｢何でだろ、Aちゃん？｣
厳しい顔つきで帝国を睨みつける雷門。つくしは、不思議そうに首を傾げるといつもの様にAに尋ねた。
｢まだ分かりません。だけど、影山の事。必ずなにか企んでいるはず。皆注意してね｣
凛々しい声で注意を促すAだが、ゴールポストに堂々と靴底を当てた湿川が視界に入り、不快そうに顔を顰めると、彼を激しく睨みつける。
Aの厳しい睨みを羨望の眼差しと勘違いしたのか、湿川はAの方に振り返ると痛いほどのキメ顔で銃で頭を打つ仕草を見せた。
｢え、キモ｣
｢何なのあの人｣
しかし、彼のアピールも雷門の女帝達には全く無効である。Aと杏奈は、冷えた眼差しで彼を見つめ、容赦なく毒を吐く。
ごたつく帝国学園をよそに、雷門は手を重ね合わせると、掛け声をかけ、気合いを入れる。
すると、今度は佐久間と湿川の言い争う声が聞こえてきた。今度は何だと呆れ顔で、帝国の方へ目を向けると、湿川が満足気な顔でキャプテンマークを腕につけていた。
｢何であいつが……｣
｢帝国のキャプテンは佐久間さんのはずよ！？｣
怒りで拳を震わせながら、悔しそうに地面を見下ろす佐久間がいたたまれなくて、Aは哀しそうに彼を見つめる。
声をかけようと、立ち上がろうとするが、佐久間の後ろで、風丸が闇堕ちしたかのような瞳で、雷門を睨みつけているのに気付き、反射的に動きを止めてしまったのだった。
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シロナ(プロフ) - 愛音さん» リクエストありがとうございます！水神矢くんは、対王帝戦の前後で、雪乃ちゃんを精神的に支えます。絡みは、少し先のお話で予定しているので、お待ちいただければ幸いです！ (2019年3月20日 22時) (
レス) id: 02fecad83b (このIDを非表示/違反報告)
愛音(プロフ) - 水神矢成龍くんとの絡みをお願いします。 (2019年3月20日 21時) (レス) id: 95fbe585e8 (このIDを非表示/違反報告)
シロナ(プロフ) - あんさん» あんさん、リクエストありがとうございます。鬼道さんとは、星章対王帝の試合で沢山絡ませる予定です！せっかくの幼なじみ設定なので、日常での絡みも増やしたいと思っています(*´艸`) (2019年3月20日 11時) (レス) id: 02fecad83b (このIDを非表示/違反報告)
あん - 鬼道さんとの絡みをお願いします。(￣^￣ゞ (2019年3月20日 10時) (レス) id: 8ea3c89cfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sirona | 作成日時：2019年2月28日 20時
