film23 星空 ページ24
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とても、肌寒い夜だった。皮肉な程綺麗な満天の星空を見上げながら、のりかは隣に座り手当をしている少女を、ぼんやりと見つめる。
手当に集中していてのりかの視線に気付かないのか、Aは黙々とテーピングをしていた。
｢はい、これでもう大丈夫！終わったよ｣
突然ふいと顔を上げ、柔らかい笑みを浮かべ言うAの声が耳に飛び込み、のりかは意識を慌てて現実に引き戻すと、彼女にお礼を言った。
すると、Aはもう一度微笑み、両手をパンパンと叩くと、救急箱の蓋をゆっくりと閉めた。
もうのりかの視線にきづいてはいたが、あえて気付かないフリをすると、そのまま視線を星空に向けた。そうすれば、のりかもつられるように、顔を上げる。
｢Aはさ……｣
｢うん｣
星空を見上げたまま、のりかはAに恐る恐る問いかける。なんとなく、何を聞かれるか察したAは、至っていつも通りに頷く。
｢前は選手として、プレイしたこともあるって言ってたじゃない？｣
｢ええ、言ったわね｣
堪らなくなったのか、時折チラチラとAを横見て、伺うようにのりかが尋ねれば、Aは顔は動かさずに、話の続きを促す為最小限の受け答えをする。
｢どうして今はプレイしないの？｣
Aの綺麗な横顔を見つめながら、のりかは迷いのない声で問いかけた。
あまりに、直球のその質問にAは笑みを零すと、ようやくのりかの方に顔を向け、語り始めた。
｢私、最初はマネージャーのつもりで入部したのよ？といっても、円堂さんに誘われてだけど｣
Aは懐かしそうに目を細めると、少女のようにくすぐったそうに笑う。
辺りはもう真っ暗で、地上を照らすのは星達だけなのに、彼女の瞳は暗い夜に負けない程に、きらきらと輝いていた。
｢対帝国戦で有人と再開しちゃって、目をつけられたのよね。｣
始まりは、雷門対帝国学園の練習試合だった。
当時、Aはマネージャーとして、雷門をサポートしていた。それまで、自分がサッカーが出来るということは誰にも話していなかったという。
｢どうして言わなかったの？｣
｢私はみんながサッカーしているのを見るのが好きだったから。自分がプレイしていた事なんて忘れてしまうくらいにね｣
のりかがこてんと首を傾げ尋ねれば、Aは両足をプラプラとさせながら、両手をベンチについたまま、困ったような笑みを零した。
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シロナ(プロフ) - 愛音さん» リクエストありがとうございます！水神矢くんは、対王帝戦の前後で、雪乃ちゃんを精神的に支えます。絡みは、少し先のお話で予定しているので、お待ちいただければ幸いです！ (2019年3月20日 22時) (
レス) id: 02fecad83b (このIDを非表示/違反報告)
愛音(プロフ) - 水神矢成龍くんとの絡みをお願いします。 (2019年3月20日 21時) (レス) id: 95fbe585e8 (このIDを非表示/違反報告)
シロナ(プロフ) - あんさん» あんさん、リクエストありがとうございます。鬼道さんとは、星章対王帝の試合で沢山絡ませる予定です！せっかくの幼なじみ設定なので、日常での絡みも増やしたいと思っています(*´艸`) (2019年3月20日 11時) (レス) id: 02fecad83b (このIDを非表示/違反報告)
あん - 鬼道さんとの絡みをお願いします。(￣^￣ゞ (2019年3月20日 10時) (レス) id: 8ea3c89cfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sirona | 作成日時：2019年2月28日 20時
