film9 余韻 ページ10
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Aは首を傾げると、もう一度微笑み、灰崎の肩を軽く叩くと、｢お疲れ様｣と言い、語り合う鬼道と豪炎寺の元へと向かっていった。
｢らしくもねぇ…なんなんだよ…｣
前髪を掴み、顔を赤くしたまま、灰崎は呟くが、その声は誰の耳にも入ることは無かった。
｢お疲れ様です、二人とも｣
｢雪乃、お前も今回は大変だったな。さすがにフィールドにお前がたっている時は驚いたぞ？｣
豪炎寺が、両手を組みながらおどけるように言えば、Aは鬼道を横目に頬をかきながら、困り笑いを浮かべて返す。
｢あはは、本当に困っちゃいますよね〜｣
｢ふっ……｣
わざとらしく語尾を伸ばして、鬼道をじとりと見れば、彼は堪えきれなかったのか思わず笑みを零してしまう。
｢もうフィールドにたつ気は無いのか？｣
｢私の仕事はあくまで選手達のサポートですから。フィールドに立ってなくても意外と忙しいんですよ？｣
人差し指を立てながら、Aは言うと、続けて
｢それに日本には素晴らしい選手達で溢れている。もう少し見守っていたいんです。それに、フィールドの事は選手がよく知っていますから｣
いつの間にか持ってきていたのかバインダーを抱えながら、目を細めて彼女が言えば、2人は顔を見合わせると、目を閉じ、控えめに笑った。
恐らくあのバインダーには、既に今日の試合のことが書かれてあるのだろうなと思いながらも、2人はそのことをあえて口には出さなかった。
彼女が、頑張りすぎてしまう性格なのをよく知っていたからだ。
｢そうか。お前らしくていいんじゃないか？｣
｢ありがとうございます｣
豪炎寺が言えば、Aは口元を綻ばせると、嬉しそうに言った。それから、互いに握手を交わし合うと、豪炎寺は項垂れるチームメイトの元へいき、優しく声をかけていた。
(変わらないな……あの人は……)
1年前と変わらない仲間思いな彼の背中を、Aは嬉しそうに見つめる。
すると、いつの間にか近づいてきた水神矢が彼女の隣に並び立った。
｢雪乃｣
｢水神矢くん！お疲れ様、やったね！｣
｢ありがとう、雪乃のお蔭だよ｣
｢私は何も……｣
気配に全く気づかないなんてらしくないななんて思いながら、水神矢がAにお礼を言えば、彼女は照たのか、俯きながら答える。
そんな姿が愛おしくて、思わず彼女の頭に手を置くと、何度か手を動かし、優しく頭を撫でる。
｢あの……｣
｢ありがとな、お疲れ｣
一方的に言うと、水神矢はその場をそそくさと去ってしまう。撫でられていた頭の感触が懐かしくて、Aは余韻に浸りながら、頭に手を当てたのだった。
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シロナ(プロフ) - 愛音さん» リクエストありがとうございます！水神矢くんは、対王帝戦の前後で、雪乃ちゃんを精神的に支えます。絡みは、少し先のお話で予定しているので、お待ちいただければ幸いです！ (2019年3月20日 22時) (
レス) id: 02fecad83b (このIDを非表示/違反報告)
愛音(プロフ) - 水神矢成龍くんとの絡みをお願いします。 (2019年3月20日 21時) (レス) id: 95fbe585e8 (このIDを非表示/違反報告)
シロナ(プロフ) - あんさん» あんさん、リクエストありがとうございます。鬼道さんとは、星章対王帝の試合で沢山絡ませる予定です！せっかくの幼なじみ設定なので、日常での絡みも増やしたいと思っています(*´艸`) (2019年3月20日 11時) (レス) id: 02fecad83b (このIDを非表示/違反報告)
あん - 鬼道さんとの絡みをお願いします。(￣^￣ゞ (2019年3月20日 10時) (レス) id: 8ea3c89cfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sirona | 作成日時：2019年2月28日 20時
