ソードアート・オンライン ─終わりの見えない世界に響く歌─ (ページ18)

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episode 017 ページ18

それからしばらくすると、店のドアが軽快に開いた。

やってきたのはアスナとふたりの少女…リズベットとシリカだ。

キリトに手招きされて、店の奥へと入る3人。

リズとシリカが向かった先には、カナデとツバサとシノンの姿があった。

初めて会う3人に興味を隠しきれないふたり…。

すると、アスナがポンと手を叩いて言った。

「それじゃ、初対面の子もいるし自己紹介しよっか。私はアスナ。よろしくね、シノンさん…それでこっちのふたりが…」

「あたしはリズベット、リズって呼んでくれて構わないわ。よろしくね！カナデ、ツバサ、シノン」

屈託のない笑顔を見せて挨拶をするリズベット。

「え、えっと、わっ、私はシリカって言います。で、こっちは私のパートナーのピナです。カナデさん、ツバサさん、シノンさん。よろしくお願いします！」

すこし緊張した面持ちで、3人にガバリと頭を下げて挨拶するシリカ。

そんなシリカを微笑ましそうに見て…

「そんじゃ、アスナとキリトには改めて名乗る事になっちまうけど…。あたしはカナデ、よろしくな！」

ほわんほわんと柔らかな笑みを見せ、カナデは挨拶をする。

「んで、こっちが…」

そう言うと、ツバサの肩を抱き寄せるカナデ。

「ツバサ、です。よろしく」

そのカナデの大胆な行動に頬を染め、恥ずかしそうに短く一言だけ告げたツバサ。
すると何故かキリト達から視線を逸らす。

「おいおい…もーちょっと愛想良くしろよツバサ。…で、こっちの子が」

苦笑いでツバサにそう言うと、今度はシノンを抱き寄せる。

「…シノン」

すると、ツバサよりも短く、名前のみを言うシノン。
フイとキリト達から視線を逸らす。

そんなツバサとシノンの行動を見て、可笑しそうに笑うカナデ。

はたから見れば、まるで姉妹のような光景だ。

…と、そこへエギルが7人分の飲み物を運んで来て言った。

「まぁ何だ、いつまでも突っ立ってねぇで座ったらどうだ？」

そう言って近くのテーブルを指さす。

一同は席につき、それぞれ飲み物を手に取り、話を始める。
この世界についてや、攻略組について、そして自分達の事など…。

それをカウンターから眺めていたエギルはキリトには失礼だが、ある事をふと思った。

男子ながら女子達の中にしっかりと馴染めているキリト…。

元々中性的な顔立ちでもあるため、違和感というものがない。

(……まるで女子会だな…)

エギルは苦笑いを零した。