ソードアート・オンライン ─終わりの見えない世界に響く歌─ (ページ11)

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直後、ドラゴンはポリゴンの欠片へと化してキリト達の前から姿を消した。

唖然と立ち尽くす攻略組プレイヤー達...。

キリトやアスナ、エギル、クライン達も驚きで立ち尽くしていた。

そんな彼等の目の前では...。

「あーっ...つっかれたぁ...」

「カナデっ！大丈夫？！」

「あ、ツーバサ♪終わらせたぜっ、ブイっ！」

「もう、カナデったら...」

仲睦まじく話をし、じゃれあうふたりの姿があった。

......。

「おぉ！見ろよ、ツバサ。『街』だ！街があるぞ！」

「本当だ...ふふっ、もうカナデったら。はしゃぎすぎよ。さしずめ、この街で攻略の準備を整えるって事なのかしら？」

環境適応力といい、戦闘力といい、洞察力といい...先程から攻略組プレイヤー達は、この二人に驚かされてばかりだ。

現に今も二人は攻略組プレイヤー達よりも先を進み、次なる主街区への入り口を見つけた様子だ。

......。

「ここが76層主街区、《アークソフィア》か」

攻略組プレイヤー達(+カナデ、ツバサ)は、緑の草原を進んでいた。

そんな中...主街区であろう街が見えてくると、ボソリとキリトが呟いた。

「キリト君、とりあえず街の中に入ってみましょ。メンバーの皆、疲れてるみたいだし...休ませなきゃ」

「ん...あぁ、そうだな」

......。

((さっきの中ボス級モンスター...本来なら、こんな迷宮区外のフィールドのド真ん中には出てこないはず...。
だとすれば、やっぱりシステムエラー...それともバグ？
...この先、一体なにが起こるか分からない。
想定外の事態にも、きちんと対処出来るといいが...。
もしかすれば“街の中にモンスターが現れる”なんて事も...ない、とは言い切れないな...))

キリトは、そんな不安を覚えながら主街区へと足を踏み入れた。