急遽ショッピング 裏話 2 ページ4
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15分後
「‥‥‥」
(どうする? どうしよ〜‥‥)
かれこれトイレの中に
霧璃歌はびみょーに悩んでいた。そろそろ、流石に、戻らないとやばいよなーと思っているからだ
出たくない! 出たくないが‥‥‥出なければいけない
なぜなら!
万次郎に付いてくだけついてきて、逃げましたーとか変な風に
灰谷兄弟らが不審に思い始め、小細工をしたであろう犯人があることないことを吹き込み、帰るか否かの
「はー‥‥出ますかー」
天国からの離れがたい想いを溜息とし、共に霧璃歌は軽くジャンプをする
「よっと」
そしてあっさりドアの上、へり?に手をかけ、ぶらさがり、上体を上に飛び乗る
周囲に人がいないかすばやく確認し、一枚の薄い壁を越え、ドアの向こうに着地
タッ
「はい、脱出完了」
以上、30秒にも満たぬ脱出劇でした
・・・・・・・
あっさり脱出に成功した霧璃歌
現在は
(あー、戻りたくなーい‥‥)
内心あれこれ言いながら歩いていると前方、いや突き当りの方から二つの声が
「は、灰谷様っ、お待ちください!」
「んー、キリューちゃんが
「で、ですから! お客様は気分を害されてお帰りになられたと申し上げているじゃないですか!!」
「‥‥‥(お帰りなられてませんよー。ここにいますよー。というか女子トイレに気軽な気持ちで入ってこようとするな〜)」
ビンゴ
一発でどういう会話なのかを理解する霧璃歌
お察しの通り、(たぶん)犯人(と思われる)女店員と笑う悪魔こと灰谷兄弟の
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作者名:潮見 不可 | 作成日時:2023年2月11日 20時