月日の苑【鬼滅の刃】 (ページ42)

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情報漏洩。ダメ絶対(※注　鬼側である私が態々言う事ではない) ページ42

肆拾二。

「うーん‥‥」

　眼前に並べられた沢山の書物
　私はその書物を前に一段目線が高い石の上で腕を組んで唸っていた

　この沢山の書物はおじさんの旧知の元同僚である炎柱の人から送られてきた各呼吸について書かれた書物。どうやら炎の呼吸の使い手というのは水の呼吸の次に使う人が多い？というかそもそもの歴史が長いらしくどの時代にも炎柱がいるらしい。この書物を送ってくれた煉獄さん(名前に聞き覚えはある)曰く炎の呼吸は家に代々脈々と受け継がれる呼吸らしく、その呼吸についてや始まりの呼吸である日の呼吸から派生した他の呼吸について様々な情報が煉獄家に書物として残っているらしい

　うわー、すごーい
　‥‥それはそうとして、いくら昔の同僚だからと言って知らない奴(その弟子)に重要そうな書物をあっさり渡す？危機感足りなくないですか？…私でよかったね。たぶん無惨は良くて屋敷ごと丹念に焼却処分。悪くて其処等一帯更地にする。そして、黒死牟ならそれだけを綺麗に抹消するような代物だよ、これ

「むっ、ずかしいー‥‥‥」

　ごつごつとした岩肌でも構わず、私は天を仰ぐ
　そもそも時間が足りない。この書物、届くのにギリ一月(ひとつき)、使わなかったけどそれでも最終選別は着実に迫っている。そもそもが完全に一月後じゃなかったのもある。あの日で残り弐拾五日だった。ちくせう。待ってる間にもおじさんにあれこれ聞いてみたけど、これがなかなかに難しい。おじさんの記憶はそもそもがあやふやだし、信憑性が無い。そして頼りの書物もその呼吸を書いたわけじゃないのでここもあんまり信用は出来ない

「結局、どの呼吸も出そうな気配はないし‥‥」

　つまるところ、参考文献はあれど、結局は自分の創造性を頼りにするしかないわけで――

「あー、今日も黒死牟のとこ行かなきゃ」

　そう云えば、黒死牟の呼吸は派生なんだよね。‥‥月の呼吸の使い手なんて黒死牟以外に聞いたことないな‥‥‥。もしかして黒死牟が生み出した呼吸だったりする？

「え、そうと決まれば行くしか無くない？」

　もうこの際、最終選別までの新しい呼吸完成にこだわっている場合ではない
　そもそもが難しいことであり、「私は最初に三か月はくれと言った！」色々と足りない。ならば、完成まではいかずとも構成ぐらいは練ろうではないか。ということで、行ってみよー(レッツ・ゴー)！経験者に取材(インタビュー)