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おっしゃー、焚き付けられたら簡単に点いちゃう奴なんだよ私! ページ41

肆拾一。



「水の呼吸は型の応用のしやすさから、水の呼吸から派生した型が何種類もある
 お嬢ちゃんは独創性が高いから、そこから新しい(オリジナルの)呼吸を作ってみたらどうかな
 まぁ、作ろうと思って作れるほど簡単じゃないけど、お嬢ちゃんならきっと、出来るよ」

 はははと笑ったおじさんから、出来るのならねという無言の圧を感じる。ふふふー、そういうのは買っちゃいますよ? まぁ、見ていなさいお師匠様。存在が異質(イレギュラー)だと無惨に言わしめさせた私の独創性を見せてあげます。あ、とりあえず、三か月くださいな。後、他の呼吸の資料とかあったらほしい

「ん?それはいいけど、一月後(ひとつきご)には最終選別だからね?」
「‥‥‥はい?」
「うん?言ってなかったっけ?最終選別があるんだ」
「え?私、呼吸できないけど」
「大丈夫大丈夫。日輪刀は持たせるし、呼吸が使えなくても、鬼の首に振り下ろして、斬ることが出来れば倒せる。本来であれば、呼吸は日輪刀を自在に扱い、鬼と互角に渡り合う為の手段だからね。
 呼吸が使えなくても、日輪刀で斬ることが出来れば、それは立派に鬼殺隊士だよ」

 ほらっと混乱継続の私におじさんは良い笑顔で真剣を渡してくる

「えぇ‥‥‥」
「ほら、それは鋼鐵塚さんが打った刀だよ。合格すれば、それがもっといい刀になって、鋼鐵塚さんが専属になって帰って来るよ」
「‥‥‥」

 うーん、それは正直どうでもいいけど、親しい人が専属になるのは美味しい…とか思った訳じゃない。――あぁ、でもそうかそれも有りなのか。盲点だ。完全に盲点。というか、これも一つの凝り固まった考えに邪魔されて見えなくなっていただけ、か。やっぱり――

「‥‥‥ふふふ」
「おや、やる気が出てきたみたいだねぇ
 やっぱり二人はお似合いだ。相思相愛だね。こりゃ、結婚も近いかね――」

 ふふふと怪しく笑う私にほくほく顔で笑うおじさんが溢した言葉は終ぞ届かなかった




*******

解説入れます。まったく関係ないことなのでスルーしても大丈夫です。風鈴さんについては作中で全部出てます。まんまです


津浦平八(52)

奥さんとは恋愛結婚で、それもあり周囲に恋愛結婚を勧める、人によってはありがた迷惑なおじさん
奥さんの要望であっさり鬼殺隊をやめ、妻の実家の店と暖簾分けするような形で移動型団子屋「ツ浦」を始める。息子が二人
主人公はおじさんとその奥さんには「花子」で通している

情報漏洩。ダメ絶対(※注 鬼側である私が態々言う事ではない)→←血気術と生まれ方しか取り柄が無いと言われたらそれはそう



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三月の専属ストーカーなつめみく - これ誰オチになるんだろ…いやまさかオチなし?!だがそれもまたよし((( (10月21日 17時) (レス) @page45 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:潮見 不可 | 作成日時:2023年4月25日 0時

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