勧誘からの衝撃的な事実発覚!‥‥もしかして初めから私の事狙ってた? ページ37
参拾六
「え?」
「うちに来い、嬢ちゃん」
「来いって?」
「あぁ、良い提案だ風鈴」
「どういうこと?風鈴さんが私を攫うってこと?」
きょとんとして訊くと、風鈴さんは人聞きの悪いこと言うなとそっぽを向きながら言う
「鬼殺隊に入りてぇんだろ?」
「え、‥‥うん」
「なら、うちでなればいい」
「‥‥‥ごめん。ちょっと唐突すぎて話の意味が理解できない」
訳が分からないよー‥‥んなわけ
意外と私って演技できるんだね
「俺の家、鋼鐵塚は代々鬼殺隊隊士の刀を造る刀鍛冶の家だ」
「えっ」
知ってる。もはや確定だった
「同じく、鉄穴森も刀鍛冶の里にある由緒正しき刀鍛冶の家系よ」
「ほへー‥‥‥?」
ごめん、それ知ってる。ていうか確証は無かったけど、ずっとそうだろうなって思ってた。鋼鐵塚の友人だし、ひょっとこのお面付けてるし
「そしてそこにいる店主は元鬼殺隊隊士で柱だった」
「うえっ‥‥‥柱って?」
ごめん、それは初耳。え?団子屋のおじさんが?見えない‥‥
「‥‥鬼殺隊目指してんのに知らねえのか」
「風鈴、政府非公認で秘匿されている組織だという事を忘れるな」
「そーだそーだ」
さらっと失礼なことを言ってくれる風鈴さん。鉄穴森さんと一緒に
「柱とは!鬼殺隊において最高位の位を戴く九人の剣士のこと。つまりは鬼殺隊内でお館様の次に偉い剣士の総称のこと也
柱は各人が扱う全集中の呼吸の流派に従って「〜柱」と言う肩書を持つ。因みに私は元水柱」
「ほぁー‥‥成程。つまりおじさんはとっても偉くてとっても強いと」
「その通り!」
なんだか上機嫌だねぇ。おじさん。褒められたのが嬉しいのかな。可愛い
「でも、元ってことは引退したの?」
「そう。もう、私も年でねぇ」
「‥‥‥全然見えないけど」
この私がおじさんと呼ぶくらいには
そう言うおじさんはどこか誇らしそうに、だけど悔しそうな不思議な顔をして苦笑した
「いいや。やっぱり呼吸である程度は補えても加齢には逆らえないさ。鬼と違って人間だからねぇ」
「そっか‥‥‥」
「いや、嘘つけぇ!‥‥戯言を申すな、店主! お主、鬼殺隊で金を貰えるだけもらってさっさと引退しただろう!」
「え、そうなの?」
あれぇ?
それはそうとして鉄穴森さんの取り繕いが凄い。もうどっちかにしなよ
疑惑と嘘と真実と後継者問題と幼き頃の黒歴史というオンパレード→←皆さん、いつも心の中に(※これはフィクションです)をよろしく!
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三月の専属ストーカーなつめみく - これ誰オチになるんだろ…いやまさかオチなし?!だがそれもまたよし((( (10月21日 17時) (レス) @page45 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:潮見 不可 | 作成日時:2023年4月25日 0時