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はい、最後超えて、「死せよ」レベルの即積み一手 ページ4

肆。



「いやさ、これ。確実に獣とか云う類いじゃないよね―――」

 獣と死闘(仮)の割には着物が綺麗。獣を新鮮なまま食べた(生食)という割には獣臭くない。そもそも、綺麗すぎるのだ。私が。この角と云い、ぴかぴかの爪と云い、このべちゃべたの着物を除き、私は五体満足。元気一杯。健康この上なく、強いて言うならば安全だという確証がある場所が欲しいぐらいで、なんにも支障はない。これでおかしくないという方が無理な話では?
 はい、ここで一応生きてるかチェック(確認)

「‥‥‥」

 シーン
 無言で起き上がって手を付く。あー、うん。そうだね。死んでるね。これ

「死んでるじゃーん。これぇ」

 私、幽霊じゃないよね??
 素早く足元チェック。ついでに襟が左前になってないかも確認。‥‥うん。なってないね。え、これはどういうことなんでしょう? 私、生者でも死者でもない感じ? それってもはや幽霊では? あ、はいわかってるよ。幽霊じゃないんだよね。透けてないし

「うーん、わかんないなぁ。これじゃあ、“鬼”というしかなくなってくるじゃん――」

 どう思います、奥様?
 でもねぇ、角以外は私、至って人の姿なんだよね。角以外は。鬼って何なんだろう。鬼ってもうちょっとこう‥‥凶暴な姿なんじゃないの? 筋肉もりもり! 髪ワカメ! 牙角鋭い! 女子供攫う!とか
 わっかんないなー、鬼ってこんなんなのかしラ? なったことない‥‥なってますね。はい。訂正。鬼になったけどわかんない。いや、確証も無しですけど。ただ人間的にはあり得ないであろう角と、完全に止まってる心臓と脈から見て判断しただけですけど


「いっちょ、試しにやってみるか」

 よし、ここでうじうじあたふたしてても何も良くない。逆にどんどん選択肢が消えてく可能性だってある。ならば、行動するしか無し。だが、その前に、五体満足のカギを解明したい。だってこれ(この身体)は、どうみたって綺麗すぎる。もしかしたら、怪我をしても脱皮のように綺麗になるのかもしれない。これが本当だったら、このツルスベ綺麗すぎるやわもち肌の謎が解ける
 ということで、

プツリ

「おぉー、あんま痛くない」

 もし、治らなかったら手のひらは痛いと思うので、切れ味が鋭そうなギザッとした葉を使って手の甲を切る

「んん?」

 治っているような、治っていないような。月の光に向けて手を向ける。どうなんだろう‥‥





「―――何をしている」

何方でしょうか、こんな夜更けに。真坂、不審者??→←もしかしてこれは、俗に云う積みというやつでは??



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三月の専属ストーカーなつめみく - これ誰オチになるんだろ…いやまさかオチなし?!だがそれもまたよし((( (10月21日 17時) (レス) @page45 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:潮見 不可 | 作成日時:2023年4月25日 0時

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