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なんでも色恋に発展させようとするのは大人の悪い癖だよね ページ28

弐拾七。



「――あれ? ‥風鈴さんだ。久しぶり。偶然だね」

 もう会えないかと思ってたよと喜びを隠さないで自然に隣に座る

「うん? あー、そうだな」
「‥‥もしかして、偶然じゃなかったりする?」

 妙に歯切れが悪い風鈴さんをじーっと見つめる。すると、私が来たことに気付いたのか、おじさん(店主)が店から顔をのぞかせて、

「あぁ、来てくれたのかい。よかったよかった」
「よかったってなにが?」
「店主っ!」

 途端に声を上げた風鈴さんを「若造は大人に任せてちょっと黙っておれ」みたいな威厳ある表情で一瞥

「いやあ、あの日から鋼鐵塚さんがあの嬢ちゃんとまた会いたいからって足しげく通ってくれてたんだよ。あんまりにも一途に通ってくれてるから早く再会できるといいなと思ってたらお嬢ちゃんが来たから、嬉しくてついね」
「へー」

 ぽかんとよくわかってなさそうな表情で私は「よかった、ね?風鈴さん」と言う

「で、その一途に待ってた理由は?」
「‥‥‥」
「‥‥‥。うゔっんっ」

 何言ってたんだコイツ、みたいな顔でおじさん固まられた。さも「男が毎日女に会うために店に通う理由なんて一つしかないだろう」と言わんばかりだ。けど、風鈴さん、そういう人にはちょっと見えないなー――いや、私は色恋に疎いつもりではないよ? でもさ、あんまりそういう気はないっていうか、風鈴さんは仕事一筋にしか見えないし、そういう色恋の理由で通ってたようには見えないな

「―――いや、その。‥‥あれだ! あれ! この前、みたらし団子をお前がわしにくれただろう。そのお返しはしないとと友人に強く言われて、な」

 誤魔化そうとなんとか言葉をひねり出した風鈴さんを店主がぐっと親指を立てている。仕方なくだ仕方なく!とそっぽを向いて何処か恥ずかしそうにしている風鈴さん。良い友人を持ってるんだねー、羨ましいなー

「気にしなくてよかったのに」
「いや、そのお礼にみたらし団子ニ十本分、わしがこれから出したる!」

 ふんすとひょっとこのお面から鼻息荒く、ちょっと悔しそうに風鈴さんは言う。‥‥あぁ、なるほど。本当は自分が食べたいのね。嫌々なのね

「わー、ありがとー。‥‥それってみたらし限定?」
「? 勿論だ」

 なにを当たり前のことをとほったらかしになっていたみたらし団子を手に取って風鈴さんは言う

「いや、みたらし限定はちょっと」

みたらし団子談義は止まらないよ何処までも。ごま餡うまうま→←無惨の猛襲。「私」の妄執。双始祖の温度の違う追っかけタイプ



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三月の専属ストーカーなつめみく - これ誰オチになるんだろ…いやまさかオチなし?!だがそれもまたよし((( (10月21日 17時) (レス) @page45 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:潮見 不可 | 作成日時:2023年4月25日 0時

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