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みたらし団子とひょっとこお面と朝焼けと風鈴の出会い ページ21

弐拾。



 さて、鬼の儘では(黒死牟を除き)呼吸を使えないのではないかと仮説を立てた私は、すぐに黒死牟に真相を聞きに行けるわけではないので――※現在時刻明け方(五時)。そも無理――、町に降りてます。いやー、息抜きって大事。いやさ、鬼になってからには闇の時間に生きるしかないってのは分ってるんだけどさ、やっぱり本能故なのか時々太陽が恋しくなるからついつい城下に降りてしまうのですよ。勿論、万が一の時の手段は持ち合わせておりますとも。それに、明け方とはいえ太陽は燦然とおわすので日よけの(フード)持って(被って)

「おじさーん、みたらし団子くださーい」
「はいよー」

 顔なじみの団子屋さんにトトと駆け寄って――今日はみたらし団子の気分――お買い物。ここはいつも朝早くからやってくれるから本当に助かってる。いっぱい営業に貢献しちゃうよ!

「はい、みたらし団子お待ち」
「ありがと、おじさん」
「今日も十本、別に包むかい?」
「…んぐっ、みたらし団子凄くおいしいからニ十本で!」
「! 毎度ー!」

 驚いた顔で、だけども嬉しそうなほくほく顔でおじさんは店の中に入っていく。心配しなくても、きちんと全ていただきますよ。まあ、ちょっと私の腹が危なそうだったら無惨(むーざん)か黒死牟にでもあげます
 足をばたつかせながら食べている――無惨の前でやると必ず怒られる――と、怪しげな格好をした人に声を掛けられる

「――嬢ちゃん、」
「?」

 おぉと思わず声をあげてしまう。なぜなら、その人はひょっとこの面を付けていたから。よく見ると、その傍らには風鈴らしきものが付いた笠。さっきからなんかちりんちりん鳴ってるなーと思ったらこれか。“鳴ってる”だけになるほど納得
 密かに納得していたら、いつのまにかすすすと至近距離に寄ってきた。いや、ちか()

「なんですかー?」
「嬢ちゃん、良い食べっぷりじゃねえか」

 ふんふんと感心するようにひょっとこのお面を上下に揺れ動かして、じろじろと観察される。なんだろー、この人。私の食べっぷりが良いから、寄ってきたってこと? 謎だ

「そう?」
「ああ。うんまそうによう食べとる」

 そうかな? ただみたらし団子が上手いから自然とそんな反応になるだけだと思うけど

「――おや、鋼鐵塚さん。いつものかい?」

旅の道中(※近場の散策程度)での出会いは珍妙で愉快に→←これは鬼と人間の長い歴史を遡らないといけないやつですね。理解



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三月の専属ストーカーなつめみく - これ誰オチになるんだろ…いやまさかオチなし?!だがそれもまたよし((( (10月21日 17時) (レス) @page45 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:潮見 不可 | 作成日時:2023年4月25日 0時

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