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もしかしてこれは、俗に云う積みというやつでは?? ページ3

参。



「うーん、これはかなーりの重大発見だ‥‥」

 たった今発見した重大事実により、今一度自分の身なりを確認。たよりない月明かりの中、なんと手も血まみれだったってことが判明した。飽く迄“だった”という過去形なのは私が石やら草やら色んなものに触りまくって投げまくった所為で血が移ってほとんど残っていないから。‥‥よくそんなべたべただったのに気づかなかったな私、と妙な感心がある。なんでだろうね
 と、こんな話をだらだらとして居たい訳ではなかった。――いやはや、悲しいかなどうにも他の事に目が行ってしまう。どうやら私は喋りたくて堪らない性分の様。ここが山で、しかも無人でよかった。虫やらは聞いているかもしれないけど。どうしようね。こんな格好で人里に降りたなら私なんて綺麗に真っ二つじゃあないかしら? なんか冷静に観察していくごとに逃げ道と言うか、安全に助かる方法が消えてくような気がするんだけど

「いっそ、着物、洗う?」

 あら大変。ちょっと極端すぎの頭がイカれた思考へ‥‥。たぶん疲れているんだね。私。方法としては限りなく有りだけど、洗ったとして、乾くまでどうするんです? うん? この真夜中、獣がいないとも限らない中、着の身着超えて、素っ裸で対処しろと?無理に決まっているでしょう。少なくとも私はそんな間抜け且つあられもない姿で死にたくはない。末代までの恥。いや、私で途絶えるだろうけど
 では、びっしょびしょのまま彷徨う? それも無し。不審者極まりない。上手くいったとしても真っ二つが関の山――あぁ、ここまで来てようやく気が付いたわ。血が簡単に落ちるわけないでしょうってことに。どうしよう。これじゃあ、私、山に引きこもるしかないのでは? あぁ、でもそれも多少成りとは人里との交流も必要か。じゃないと、この着物、いつまで経っても着ているしかなくない?

「うーん、これは積みなんだろうか‥‥」

 ‥‥すっかり忘れてたけど、私、角、ある、よね?
 どうこうしなくても、怪しさ飛びぬけすぎてその場で「斬首!」では?? あぁぁー、ついに自分で最後の一手を決めてしまった‥‥‥

「寝たい。現実逃避したい」

 ごろんと思いっきり土の上ではあるが、そんなの今更なので道のど真ん中に寝転がる

「月が奇麗だねぇ」

 はい。現在進行形で現実逃避してます。だって道にもわずかながら転々と血が付着してるのが見えたんだもん





 ―――もしかしなくとも、私って人殺し?

はい、最後超えて、「死せよ」レベルの即積み一手→←私にナチュラル産猪又は狐狸を素手でハントするようなガッツは無いはず



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三月の専属ストーカーなつめみく - これ誰オチになるんだろ…いやまさかオチなし?!だがそれもまたよし((( (10月21日 17時) (レス) @page45 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:潮見 不可 | 作成日時:2023年4月25日 0時

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